定年退職後の私の日々(人間関係編3:子供と同居したい人達)
定年退職後は「年賀状は出さん」、「つまらん奴とは付き合わん」等々、常識的な定年退職者が眉をひそめそうな行動パターンを取る私でも、十分に熟慮を重ねる必要があるのが家族との人間関係だ。こればかりは、さすがの私も「付き合わん!!」という訳にはいかない。幸いにして、私の場合は「付き合わん!!」となるような事態には遭遇していないが、巷では定年退職者が家族、親族と揉めるのは良くある話だ。
定番の揉めパターンは、下記のような定年退職夫の行動に妻がストレスを爆発させるパターン・・・であろう。
・定年退職した夫が朝から何もする事が無くてダラダラと家にいるので、食事等の対応で妻の自由時間が激減する
・家にいるだけならまだしも、夫は妻の上司でもないのに「あれはどうした?」、「これは違うだろ?」的な文句を言う
・妻の行動に干渉する。もしくは、同行しようとする
etc.
良くわかる。奥様のストレス爆発はもっともであると思う。私としては何の違和感も無い。
1.私には理解できません
一方で、私にとって違和感ありまくりのパターンがある。定年退職した夫と妻が、別々に暮らしている自分の子供達夫婦と同居することを画策して、子供達夫婦との人間関係がおかしくなる・・・というパターンだ。
良くチェックするWeb情報サイトに、最近このテーマの各種事例(フィクションかも知れんが・・・)が連載的に紹介されているので興味深く拝読しているのだが、事例に登場する親夫婦の考え方が私は全く理解できない。こんな連中本当にいるのか?
定年退職後は色々と不安材料も多いから、自分の子供達と同居したい・・・という気持ちはわからないこともない。しかし、「それによって発生すると予想される子供達夫婦の負担」について、件の紹介事例では親夫婦達は全く気にしているようには見えないのだ。しつこいようだが、こんな連中本当にいるのか?
(1)仕事を変えてでも、実家に戻って来いという ⇒ 簡単に仕事を変えられるほど、今の世の中は甘くない。子供の人生はどうなるのだ?
(2)同居して自分達の面倒(死ぬまで・・・)を看てもらおうとする ⇒ 実の娘ならまだしも、息子の場合は嫁さんの精神的・肉体的な負担は想像を絶する事になる・・・ということに配慮はないのか?
(3)経済的な援助を期待する ⇒ 今時、老親の経済的援助を簡単にできるような若い夫婦がいると思っているのか?
しかも、件の親夫婦達が私と同世代であることが多く、これまたガックリときてしまうのである。
2.それは少々身勝手過ぎやしないか?
大家族制が当たり前だったかも知れない昭和初期の時代ならまだしも、今や平成を通り越して令和時代である。日本ばかりか世界中で問題頻発して各自の生き残り戦略を再構築しなければいけない時代なのに、「老後は寂しくて不安だから子供夫婦との同居は当然」という発想が理解できない。
子供達夫婦もそれを望んでいるのなら良いが、そうでは無いのに自分達の思いを遂げよう・・とする考え方は少々身勝手ではないのか?と思う。だいたい、私は前々から最近の高齢者はこのようなデリケートなテーマに思考停止している連中が多い・・・ような気がしているのだ。自分はそうはなりたくない・・といつも思っている。