定年退職後の私の日々(音楽活動編7:素人オッサンバンドの人間関係)
素人オッサンバンドの活動を楽しく続けるための最大の課題はバンドメンバー同士の人間関係を良好に保てるか?どうかに尽きる。バンド内の人間関係が良好であれば、楽器のチューニングさえしっかりやっておけば、バンド活動がおかしな事になるのを回避できる。
ただし、「共通の趣味を持った連中同士なんだから、仲良くやれるんじゃないの?」と安易に考えてはいけない。個人的な意見を言わせてもらうと、良好な人間関係を維持するには結構な努力と忍耐が必要であり、運・不運によってかなりの部分が決定づけられると思う。
1. オッサンは面倒臭い
楽器演奏好きでバンドなんかやっているオッサンは、私を含めて一般的に色々と面倒臭いヤツが多い。とにかく何だか良くわからんのだが、音楽バンドというのは意外とフラストレーションが蓄積しやすい集団なのだ。
まず、注目すべきオッサンのタイプをざっと分類してみたい。ただし、あくまでも個人的な経験的意見である。
1.アコースティックギター+弾き語り至上主義オッサン
2.エレキギター原理主義オッサン
3.エレキベースオッサン
4.ラッパオッサンA(若い頃吹奏楽経験有り)
5.ラッパオッサンB(若い頃吹奏楽経験無し)
6.クラッシック素養保有ピアノオッサン
7.ドラムスオッサン
8.その他のオッサン
上記で、個人的に要注意と思っているのは、2,3,5,6,のオッサンである。ちなみに私が苦手なのは5のオッサンで、6のオッサンも5のオッサンが苦手だと思う(多分)。
2のオッサンは人数が多い。従って、タイプがバラエティに富むのだが、原理主義の程度が過ぎるとかなり厄介な存在となる。あと、3のオッサンがある程度腕利きであって、一方で6のオッサン(オバハンのケースも多い)の”バンド経験が少ない”場合は結構危険である。
4と7のオッサンは不思議なことに一般的に波風を起こさない。あと、1と8のオッサンは反省会(宴会)さえ楽しくやれれば大抵はOKである。
個々のタイプのオッサンの相関関係について語ると収拾がつかないので本記事では割愛するが、要は色々と面倒臭い事が多いのは事実なのである。
2. 結局は忍耐
私のこれまでのオッサンバンド活動においては、壊滅的な状況・・というのは幸いな事に経験したことはない。しかし、周りのオッサンバンドの話を聞くと、修羅場的な様相を呈するケースも結構ある。
オッサン同士がバンドメンバーのネーチャン(ボーカルとかキーボーディストが多い)を取り合って阿鼻叫喚の人間模様が展開される・・・みたいな場合は、トラブルは見た目派手ではあるが、ある意味単純で解決は楽である。パーっとバンド崩壊して、リセットすれば良いのだ。
しかし、前述のように相性の悪さに伴う小さなフラストレーションが練習毎にマグマのように蓄積してゆく状況が結構多い。要は、仕事や身内での人間関係と同じだ。
・・・ということを考えると、結局は解決策は忍耐しかないのである。そして、忍耐の範囲内でトラブルが収まるかどうか?はまさに運・不運の世界なのだと思う。