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【魔法少女まどか☆マギカを改めて考察する】
僕は基本、そんなにアニメを観ません。
中学か高校生のはじめ頃くらいまでは
何となく観ていましたが
(約20年前)
それ以降は音楽など別の比重が大きくなり
アニメからは完全に離れてしまいました。
『涼宮ハルヒの憂鬱』も『進撃の巨人』も
『コードギアス』も『ひぐらしのなく頃に』も
『鬼滅の刃』も観てません。
ただ、この『魔法少女まどか☆マギカ』は、
そんな今時のアニメの表紙を観て
「あ、なんかちょっと面白そうだな」と
思ったとしても「ま、いっか。洋画観よ」
みたいになってしまう僕の触手が伸びた
珍しいアニメです。
僕が高校生以降、積極的に追っていたアニメは
もはや『エヴァンゲリオン』だけだったのに。
そんな『魔法少女まどか☆マギカ』について
改めて考えてみたいと思います。
正直、何回か観ましたが、そんなに
マニアックにはじっくり観てませんので
浅い考察文となります。
間違ってたらごめんなさいね。
ちなみにネタバレありです。観てない人、
注意。
【目次】
🌏正統的な魔法少女モノと見せかけて
超邪道だったというミスリード
🌏平気で人が死ぬ
🌏いっこうに変身しない主人公
🌏補助キャラクターがバグってる
🌏何かを得る為には代償を払わなければならない
🌏実はダブル主人公形式だった
🌏その願いは『システムの崩壊』
🌏音楽が神
🌏2025年 冬に新作の劇場版公開予定あり
🌏正統的な魔法少女モノと見せかけて
超邪道だったというミスリード
…『まど☆マギ』が語られる時に絶対に
避けて通れない話題です。
オープニングから元気に始まります。
よく観たら不穏な場面もサブリミナル的に
挿入されてますが
おおむね楽しそうな雰囲気。
ドジっ子な魔法少女の女の子が
周りの人たちに助けられながら
成長していく物語かなって思わされます。
まぁ、それは合ってるっちゃ合ってるんですが(笑)
第1話、第2話と若干、暗い雰囲気が
ありつつも
普通の魔法少女モノっぽい展開が続きます。
問題は第3話。
主要キャラクターだろうと思われていた
マミという先輩の魔法少女が
敵キャラに喰われて死亡するというまさかの展開。
【魔法少女まどか☆マギカ】【対象年齢】
でぐぐってみると
《15歳以上鑑賞可》、と出ました。R15だった(笑)
『バトル・ロワイヤル』と一緒。
小学生は観ちゃだーめ。刺激強め。
第1話、第2話はエンディング曲が無く
ふわっと終わりますが
第3話、マミが喰われて主人公たちが
絶望する中、このアニメの真の顔となる
エンディングテーマが流れ出します。
改めて歌詞をジックリ聴いてみますと
大げさではなく、
『これが人生でゆいいつ救われる方法だな』って
感じの歌ですね(笑)
自分の人生と照らし合わせて
10回くらい聴いてみてください。
🌏平気で人が死ぬ
…とにかく人が死ぬ。
魔法少女モノでなくても主要キャラクターって
そんなに簡単に死なないだろうよ、
ってくらい死ぬ。
そして誰もいなくなった、状態。
それに出てくる人、みんないい人。
そして、いい人がどんどん死んでいく。
いい人って何だっけ?
明るい未来ってなんだっけ〜?♪
🌏いっこうに主人公が変身しない
…オープニング曲の中では毎回変身した主人公、
鹿目まどかが活躍してるのに
本編では全然変身しない。
ぐじぐじと迷っている間に
周りの女の子が覚悟を決めて魔法少女へ
変身し、そして死んでいく。
パラレルワールド的な展開が中盤で
出てきて
その中では変身している姿を観られるものの
正規ルートという事で言えば
主人公が変身するのは最終回のたった一度だけ。
🌏補助キャラクターがバグってる
…魔法少女モノにおいてよく主人公たちの横を
羽をはやして可愛く飛び回っている様な系統の
補助キャラクターというんですかね?
そういう感じのキャラクターがこのアニメにも
登場します。
それがインキュベーターこと【キュゥべえ】。
難しい事は分かりませんが
なんでもこいつの目的は
宇宙のエントロピーの増大を阻止し、
秩序を保つ事らしいです。
その為には地球の年端(としは)もいかない
少女の希望が絶望に変わる時に出る
巨大なエネルギーが必要らしく
『僕と契約して魔法少女になってよ!☆』
『魔法少女になったら何でも好きな願いが
ひとつだけ叶うんだよ!★』
と甘い言葉で少女を誘惑し
せっせと魔法少女にし、
延々と敵キャラである【魔女】と戦わせる。
疲れてついに倒れてしまった魔法少女は
やがて魔女になり
敵キャラ側に回ってしまうという悪循環。
このアニメで魔法少女たちが戦っているのは
かつて魔法少女だった者たちなのです。
しかし、キュゥべえにとって
そんな事はどうでもいいのであって
魔法少女を魔女にしてエネルギーを回収し、
宇宙の秩序を保つ為の補填(ほてん)に
当て続けるという残虐なキャラクター。
まるで財務省の官僚みたいな奴です。
ただ、キュゥべえのいいぶんとしては
『僕は宇宙の秩序を保つために
活動しているだけだから。当たり前の事をしているだけだから。
宇宙が壊れたら困るでしょ?』
🌏何かを得る為には代償を払わなければならない
…キュゥべえと契約して魔法少女になったら
『何でも好きな願いがひとつだけ叶う』
ただ、その代わりに魔法少女として
定期的に出現し、人を襲う魔女たちと延々と
戦うという宿命を負う事になります。
『じゃあ、願いだけ叶えて、
魔女と戦うなんて役割は放棄しちゃえば
いいじゃん』
と、そういう訳にはいかない設定なのです。
キュゥべえと契約した少女たちは
《ソウルジェム》という変身道具をもらいます。
ただ、これがクセモノで、なんとこの
《ソウルジェム》。
これは自分の魂が入った器のようなモノ
なのです。
キュゥべえは契約時に少女の魂を肉体から
取り出し、《ソウルジェム》の中へ移します。
キュゥべえによると、通常の人間のもろい身体
では、とても魔女との戦闘で負うダメージには
耐えられないからという事。
スイマセン、この辺詳しくはどういう感じ
なのか把握してないのですが。
この《ソウルジェム》は何もしなくても
少しずつ汚れていく様で
《ソウルジェム》が完全に汚れきってしまうと
自動的に少女は魔女になってしまう。
その汚れを解消するには魔女を倒し、
その魔女が落とすグリーフシードという
アイテムに汚れを移す事しか
方法はないと、そういう訳です。
戦いに行かざるを得ないという事ですね。
これは実質、
キュゥべえの奴隷になる契約です(笑)
100兆円あげるよ。
だけど、魔女っていう怪物と永遠に
戦ってね、よろしく!
みたいな。
そして、キュゥべえの目的は上に書いたように
魔女を滅ぼす事ではなく
魔法少女が魔女になる時に発生する
エネルギーの回収のみです。
キュゥべえにとっては
普通の少女と、魔法少女と、魔女と、
どれかが極端に減ってしまうのは
エネルギー回収の効率が下がってしまうので
そこのバランスを保つ事だけを考えている、
多分、そんな感じです。
最悪、地球が滅亡してしまっても
キュゥべえは痛くも痒くもなく
また新しいエネルギー回収方法を
宇宙の何処かに見つけに行くだけかと
思われます。
実はこういう存在が1番厄介(やっかい)です。
人類や地球を滅ぼそうとしている訳でもない。
いわゆる侵略者でも無敵の人でも愉快犯でもなく
明確な目標、それも達成したほうが
全体の為には間違いなく良いと信じて
一生懸命働いているだけの存在。
結果、人類にとって
悪魔よりも悪魔的な存在になっている
という事。
まぁ、キュゥべえはもっと自覚は
あると思いますが。
🌏実はダブル主人公形式だった
これがこのアニメの最大の隠し玉でしょう。
『実はほのぼのアニメじゃなくて
闇アニメでした〜』、だけではまだ飽きられる。
そんならッ!
という感じでしょうか。
鹿目まどか、そして、暁美ほむら。
物語の中盤でいきなり主役の目線が
鹿目まどか→暁美ほむらにチェンジします。
【バイオハザード2】大好きなんですが、
あれのレオンとクレアの表面と裏面が
ありますが、あんな感じ。。。
ともちょっと違いますけど。
一方、その頃、。。的なのではありませんが
とにかく、主人公交代です。
もう、書くのダルいので観てください(笑)
言えるのは、
鹿目まどかも暁美ほむらも
死ぬほどいい奴です。泣けます。
2人とも
すべてを犠牲にして相手を救おうとしています。
しかし、どうやら自己犠牲では
世界を救えないみたいです。
かといって、欲望のままに生きても死亡。
他人を憐(あわ)れんでいるだけでも死亡。
何もしなくて観ているだけでも死亡。
世界を変えようと必死こいて抗っても死亡。
首謀者を殺しても意味はなく、無限増殖するのみ。
そう、刺さるコンテンツというのは
必ず、自分たちの人生を反映しているモノです。
じゃあ、もうバッドエンドのみって事ですかね。
根源的に世界を救える方法って無いっていう。
現実ってねぇ、。。。そんな感じじゃん?
🌏その願いは『システムの崩壊』
最終回。主人公、鹿目まどかはついに
魔法少女へ変身します。
たった一つ叶えられる『願い』とともに。
その願いとは
『すべての魔女を生まれる前に
消し去りたい。
すべての宇宙、過去と未来のすべての魔女をこの手で』
この願いによってすべての魔女という概念は
消滅しました。
しかし、魔法少女の戦いは終わらなかった。
魔女が消えた世界には代わりに
魔獣が出現するようになりました。
しかし、魔法少女が戦いに敗れても
ソウルジェムが汚れきっても
魔法少女は魔女にならずに静かに消え去る。
そういった法則に世界は改変されました。
すべてを受け止めた鹿目まどかは
概念と化し、その存在は誰にも知られずに
宇宙となった。
まどかの願いは
魔法少女が闇落ちする前に静かに召されるという
状態にした事。
永遠に苦しむ事になるという負の循環を
断ち切った事。
これ、
『魔女も《魔法少女も》消し去りたい』
にしなかったのが興味深いかな、
と思いました。
魔法少女が消えれば、魔女も消える。
それでもいいのでは?
そもそも魔法少女なんてモノがあるから
おかしくなるんじゃないの?。。。
いや、魔法少女が消えた世界は
願いも想いも無い世界かも知れません。
僕らは夢を見る。
時には欲に飲まれ、滅び急ぐかも知れない。
それでも、光と影の中、
囚われた太陽の輝きのもとで
僕らは夢を見続ける。子どもの頃のように。
アナタに出逢い、愛し、愛される事を。
それはフラットな世界では不可能だ。
魔獣だって居る。
だけど、
いつだって何度だって希望をいだき続ける。
革命家が独裁者にならない世界。
すべてが愛のためにある世界。
光の愛も、闇の愛も。
ぜんぶぜんぶ楽しみながら味わって
僕らは今日も生きていく。この地球という星で。
🌏音楽が神
…文章が長くなって来たので手短に。
梶浦由記さん大好きー🥺🧋💫
劇伴、エンディング、挿入歌をはじめ
素晴らしいです。
もう、好き。それしか言わない。
ホントに好きなもんに理屈なんかない。
演出も凝ってます。
絵本みたいな世界観、好きっすよ。
🌏2025年 冬に新作の
劇場版公開予定あり
。。。
全然知らなかったんですが、
劇場版の新作が2025年(来年)
公開されるらしいですね。
この記事をここまで書き終えてから
気付きました(笑)
YouTube漁ってたら出てきた。
最初の特報では今年の冬だったみたいですが
制作が間に合わなかったみたいですね。
とっても面白そうなので楽しみです。
では今回はここまでです。
ありがとうございます!