ピアノ三重奏曲 第2番 ハ短調(メンデルスゾーン)
いらっしゃいませ。
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、メンデルスゾーン作曲の『ピアノ三重奏曲 第2番 ハ短調』です。(数字は12-253。名曲解説全集第12巻P252)
フェリックス・メンデルスゾーン・ バルトルディ先生。 1809年-1847年(38歳)の、ドイツの作曲家です。
父は銀行家、祖父は哲学者、姉が作曲家、という恵まれた家庭に生まれました。自宅にサロンがあり、招く側と。ほぅ。
どうやら、神童らしいです。
6歳頃からピアノを習い始め、10歳頃には対位法を学び始めますが、この時の先生の指導により、バッハ先生の音楽的な影響を受ける事になります。
9歳で公開演奏会に出演し、14歳までに弦楽のための交響曲を書き、15歳には交響曲第1番を作りました。
20歳では、有名なバッハ先生の『マタイ受難曲』の復活再演を行い、大成功させます。
メンデルスゾーン先生の功績としても、かなり大きなものです。
本日の曲は、34歳頃の作品なので、38歳で亡くなる先生としては、結構晩年に近い作品かと思います。
番号無しでピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラのトリオは、なんと11歳の時に作曲しています。さすが神童。そしてピアノ四重奏曲は13歳頃に作っていますが、番号の付く第1番(そしてポピュラーな編成のピアノトリオの作曲)は、30歳頃にようやくです。
ちなみに、ピアノソナタ全3曲とピアノ協奏曲の全2曲は、第1番の時点で、既に作っています。
1番と2番の間には、数曲のピアノ曲が書かれていますが、本日の第2番以降はピアノをメインにした曲は発表されていないようです。
ピアニストとして活動していて、早くから室内楽・管弦楽曲を作っていたメンデルスゾーン先生としては、ピアノ三重奏曲の作曲のタイミングについては、少し特異な感じもしますね。
もっと早く書いててもおかしくないんじゃない??
とすると、満を持して作った曲。
なのかもと。
2楽章と4楽章がとても心地良いですね。
メンデルスゾーン先生の技術的なこと云々ではなく、メンデルスゾーン先生にとって心地良さそうな作り方をした結果の響き、みたいな感じがします。
メンデルスゾーン先生は、比較的評価が低い記述が多いと思います。順風満帆にしか見えない、ように見えます。
そんなメンデルスゾーン先生は、神経症と疲労による健康悪化、そして脳卒中と思われる要因で亡くなったようです。
ヴェルディ先生ほどの苦しみはなかったのかもしれない。
でも、心には抱えるものがあったから、早くに亡くなり、神経症で脳卒中なのでしょう。
メンデルスゾーン先生の音楽の評価は、結構難しい気がします。
とかく、音楽的な評価は、ベートーヴェン先生的・ブラームス先生的な視点で判断される事が多いと思います。
が、この感覚、もしかしたら今の時代の方にこそ、このメンデルスゾーン先生の音楽は、通ずるところもあるかもしれない、そんな風にも感じました。
でも、誰でも知ってる『結婚行進曲』を作った人なのだから、こんなに後世に残る曲を作った人ですよ。ブラームス先生の曲をどれだけの人が知っているか。
もう少し、ちゃんと勉強してもいいのかなと、改めてこの曲を聴いておもいました。
本日の音源は、YouTubeのolla-vogalaさんのチャンネルで視聴させて頂きました。ありがとうございます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。