
3つのコラール(フランク)
いらっしゃいませ。
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、フランク作曲の『3つのコラール』です。(数字は16-44。名曲解説全集第16巻P38)
セザール・フランク先生。1822年-1890年(67歳)の、フランスの作曲家でしたね。
パストラーレの回以来、2回目の登場ですね。
本日の曲は、『3つのコラール』。
フランク先生、最後の作品です。この作品を作ったあと、亡くなりました。
この曲を書きあげた先生、ストップの組み合わせを決定するために、どうしてももう一度だけサン・クロティルド教会に行きたいと言いつつ、叶いませんでした。
ということで、オルガン曲ですね。
つい数日前に登場したヴィエルヌ先生で、名前登場しましたね(ウェストミンスターの鐘の回をぜひご覧ください)。
ヴィエルヌ先生をオルガンの道へと導いた、フランク先生。
これだけ短い期間に立て続けに違う作曲家のオルガン曲を聴くと、全然違うという事がよくわかりますね。いや、もう全然違う。
これが両先生方のおっしゃる、音色なんですね。
これまで、オルガン曲はほぼ同じように聞こえていました。先生、すみませんでした。
これが、ストップ(音栓)の効果なんですね。
フランク先生、もし最後に一度実際に確認できていたら、いったいどのようになっていたのでしょう。
指定通りなんだと思いますが、いくつかの演奏を流して聞いてみましたが、基本的には柔らかい音を使っているんだなという印象です。
3つのコラール、なので、3曲あります。
第1番は自由な変奏曲、第2番はパッサカリア、第3番は創作コラール。
コラールは、ちゃんと定義すると細かく色々あるみたいですが、大枠讃美歌というイメージでいいみたいです。
これまで聞いてきたオルガン曲とは(と言っても大して量は聞いていませんが)、全然違う印象をもちます。
全体的には、重厚です、早いパッセージで進行します、みたいではなく、ピアノの曲みたいなゆっくりとした、すっきりとした和音での動き方をしている部分が多い気がします。
ヴィエルヌ先生と、フランク先生のこの3曲を聞くと、オルガンってこんなに幅のある楽器なんだと、初めてちゃんと認識できたと思います。本当に、こんなに音が違うんだ、っていう。
本日の音源は、alessandroschaunardさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。