スペイン序曲第1番「ホタ・アラゴネーサによる華麗な奇想曲」(グリンカ)
いらっしゃいませ。
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さて、"本日のオススメ"は、グリンカ作曲の『スペイン序曲第1番「ホタ・アラゴネーサによる華麗な奇想曲」』です。(数字は4-327。名曲解説全集第4巻P326)
ミハイル・グリンカ先生。1804年-1857年(52歳)のロシアの作曲家ですね。
グリンカ先生、『ルスランとリュドミラ』序曲しか存じ上げず。
でも知ってますよ、たしかグリンカ先生は、ロシア音楽の父。スゴいお方。
裕福な家庭に育ち、ピアノ、ヴァイオリン、声楽、指揮、作曲などに触れられましたが、音楽教育はあまり受けていなかったようです。
20歳ころには運輸局に勤め始めましたが、4年ほどで辞め、イタリアへ。ここで、ドニゼッティ先生や、ベッリーニ先生の影響を受け、その後ドイツに行き、デーン先生に学びました。
外国に行っていたからこそ、ロシア人としての自分を見つめ直すきっかけになり、ロシア的な作品を書きたいと思うようになったようです。
こうして父へ。
32歳ころには1作目のオペラを作り大成功。38歳ころには『ルスランとリュドミラ』を作曲するも、評価はイマイチ。ところがこの作品から、ロシアの音楽界が形成されていくわけですね。
なるほど、イタリアで学びオペラに結実し、ドイツで学び管弦楽作品に結実しているみたいです。
本日の曲は、ルスランのあと、41歳ころの作品。
わかりやすく、管弦楽作品は後半に寄ってますね。
その中の初期の作品。
ルスランの不評がきっかけで国外へということでパリへ。このパリでベルリオーズ先生の管弦楽に触れ、触発され、その後スペインへと赴き、『スペイン序曲第1番「ホタ・アラゴネーサによる華麗な奇想曲」』が作られます。
ホタ・アラゴネーサというのは、踊りのジャンルのようです(アラゴン風のホタ舞曲)。最初は「ホタ・アラゴネーサによる大管弦楽のための華麗な奇想曲」だったそうです。何某公の助言により、スペイン序曲になったそうで。
当たり前ですが、原題の方が曲の内容が分かりやすいですね。
10分ほどの曲ですが、ルスランの序曲に比べて、オーケストレーションが確かに変わった気がします。スペインっぽさも流れてきて、作曲時は楽しく作ってたのかな、とう感じですね。
本日の音源は、YouTubeのGonzalo Bernáさんのチャンネルを視聴しながら書き進めていきました。ありがとうございます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございした。
またのお越しをお待ちしております。