歌劇「アンナ・ボレーナ」(ドニゼッティ)
いらっしゃいませ。
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、ドニゼッティ作曲の『歌劇「アンナ・ボレーナ」』です。(数字は18-304。名曲解説全集第18巻P304)
ガエターノ・ドニゼッティ先生。1797年-1848年(50歳)の、イタリアの作曲家ですね。
1797年生まれ。結構古い方なのですね~。
シューベルト先生と同じ年の生まれ。
ロッシーニ先生、ベッリーニ先生とともに、19世紀前半を代表するオペラ作家。ヴェルディ先生やプッチーニ先生は、ドニゼッティ先生から大きな影響を受けています。声を重要視する作品を書いたそうです。
そんなドニゼッティ先生。
貧しい家に生まれましたが、9歳頃にはマールの慈善音楽院で学び、18歳頃にはボローニャ音楽院へ。父から逃れるために軍に入るも、作曲は続けていました。
そんなドニゼッティ先生が国際的名声を得て作曲家としての地位を確立するきっかけになったのがの、本日の曲、歌劇『アンナ・ボレーナ』。先生、33歳。
ドニゼッティ先生の作品は、歴史上の人物や小説上の人物を取り上げたものが多いそうです。
元ネタ
ヘンリー八世の2人目の王妃で、エリザベス一世を産んだアン・ブーリン(アンナ・ボレーナ)。ヘンリー八世とアン王妃、3人目の王妃になるジジェーン・シーモアをめぐる逸話に題材をとっています。
あらすじ
ウィンザー城。エンリーコ王は、アンナ・ボレーナと別れて新しい愛人のジョヴァンナ・セイモーと一緒になりたいと思っています。アンナは淋しさを紛らわすために、楽師に曲を歌ってもらいますが、晴れるどころかかつての恋人を思い出してしまいます。
ウィンザー城の庭園。そんな折、追放されていたペルシー卿が呼び戻され、エンリーコ王は、アンナの計らいで戻れた、と諮る。喜んだペルシー卿とアンナの様子を見ていたエンリーコ王は、まだ2人が愛し合っていると感づき、2人の監視を部下に命じます。
ウィンザー城。ペルシー卿はアンナに愛を伝えるも、アンナはきっぱりと断る。絶望したペルシー卿は自害しようとしますが、物陰に隠れていたスメトンがそれを止めます。そこにエンリーコ王が現れ、アンナの不貞を訴えると、アンナはそれを否定せず、アンナ・ペルシー卿・スメトンが牢に。
閉じ込められている部屋。そこにジョヴァンナが現れ、罪を認めて離婚すれば命が助かる旨を伝えるも、アンナは拒否。誰だか知らない愛人に怒りをぶつける姿を見て、ジョヴァンナは贖罪の気持ちから、それが自分である事を許しを請う。アンナは怒りを露わにするも、許します。
控えの間。スメトンが王の罠にはめられ、アンナの不貞について嘘の告発をしてしまいます。アンナとペルシー卿は無実を訴え、ジョヴァンナも許しを請いますが、聞き入れられず、王より死刑を宣告されます。
ロンドン塔の牢獄。アンナは過去の幻影を見ながら錯乱状態に陥っています。死刑になる、ペルシー卿、スメトン、ロシュフォール卿(アンナの兄でペルシー卿の友人)も連行される。
大砲と鐘の音が聞こえるが、それをきっかけにアンナは正気に戻ると、その大砲はエンリーコ王とジョヴァンナの婚礼の祝砲である事を知り、「2人に対して呪いをかけない。寛大で恵み深い気持ちを持てますように、歌って、息を引き取ります。
史実を基にした作品。
ヘンリー八世、ねぇ。
曲は、とても歌手を聞かせる曲になっています。
なるほど、これは歌手の力量が必要な曲みたいです。初演の成功は、初演の歌手の名演によるものだそうです。
エンリーコ王…
ヘンリー八世……
本日の音源は、operaliricachannelさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?