抒情小曲集 第5集(グリーグ)
いらっしゃいませ。
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、グリーグ作曲の『抒情小曲集 第5集』です。(数字は16-187。名曲解説全集第16巻P187)
エドヴァルド・グリーグ先生。1843年-1907年(64歳)の、ノルウェーの作曲家ですね。
前年にマスネ先生、翌年にサラサーテ先生が生まれる、
北欧的には、フィンランドのシベリウス先生は22年後に生まれ、デンマークのニールセン先生も、おっと22年後に生まれ、スウェーデンのステンハンマル先生は28年後に生まれる。
ピアニストの母に音楽の手ほどきを受け、15歳ころにはライプツィヒ音楽院で作曲とピアノを学びます。
20歳ころにはコペンハーゲンに移り、ピアニストとして活動を始めます。
21歳ころには、1歳上のノルウェーの作曲家ノルドローク先生(ノルウェー国家の作曲者)に出会い、ノルウェーにしかない音楽の重要性を説かれ、グリーグ先生は母国に戻ると伝統的な民族音楽を学び、自身の作風を変えるきっかけになりました。
24歳ころには結婚。同年、今のオスロフィルの指揮者、音楽院副院長に就任。本日の曲であり、グリーグ先生にとって重要な曲である『抒情小曲集』の第1集が出版されました。
ちなみに、かのピアノ協奏曲イ短調は、この翌年に作曲されました。
本日の曲『抒情小曲集』は、全部で10集、66曲で構成されています。
第1集は、24歳ころの作品。
最後の第10集は、58歳ころの作品。
第10集のあと、3曲を残して、亡くなります。
本日は、第5集。
48歳ころの作品です。
なんと、全10集の中で、最も評価が高い作品だそうです。この中から選ばれた4曲が、『抒情組曲』として管弦楽作品に編曲されるほど。
第1曲:羊飼いの少年
第2曲:ノルウェー農民の行進曲
第3曲:小人の行進
第4曲:夜想曲
第5曲:スケルツォ
第6曲:鐘の音
幼少期より好んだレパートリーは、ショパン先生だったそうです。ただ、ノルウェーにしかない音楽の重要性に気づき、民族音楽を学んだ先生は、自然界や自然人を音楽に現しました。数曲ずつをまとめて集として出版していきましたが、その中にまとまりを意図しませんでした。
グリーグ先生が感じるままに作った曲を、基本的にはそのまままとめて出版していった、そんなグリーグ先生を素直に表現した作品なんだと思います。
なるほど、抒情ですね。
何も考えずに、素直に身を任せて聞きたい。
そんな曲ですね。
本日の音源は、Mark Faragóさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
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