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立原道造の詩による4つの歌曲(髙田三郎)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、髙田三郎作曲の『立原道造の詩による4つの歌曲』です。(数字は24-390。名曲解説全集第24巻P390)


髙田三郎先生。1913年(大正2年)-2000年(平成12年)(86歳)の、日本の作曲家ですね。

とうとう平成の文字が出てきましたか!

そして、ブリテン先生と同じ年の生まれです。


という事で、髙田三郎先生。

名古屋のご出身。


音楽が身近にある環境で育ったようです。

自宅に蓄音器がありレコードを聴けた環境にあり、父は宝生流の謡曲をたしなみ、母は生田流の箏曲を日々練習し、尺八を演奏する兄。ほぅ。

中学生の時には、兄妹が習い始めたピアノを先生自身も演奏するようになり、自宅の近くの教会で 早くから讃美歌にも親しんだそうです。


武蔵野音楽学校(現:武蔵野音楽大学)の師範科で和声法を学び、東京音楽学校 (現:東京藝術大学)で、作曲・指揮・ピアノを学びます。

師範科、本科、研究科などを経て、28歳頃に最後の研究家を卒業します。


空襲の激化に伴い長野に転居しますが、終戦後には東京へ戻り、33歳頃には武蔵野音楽学校で、40歳頃には東京音楽学校で、それぞれ教鞭をとります。

合唱曲を中心に活躍された方で、今もメジャーに演奏される曲をたくさん作られました。


そんな髙田三郎先生による、本日の曲『立原道造の詩による4つの歌曲』です。

1950年に初演。

「小譚詩」「眠りの誘い」「眠りのほとりに」「夢みたものは」の4つで構成されており、先生の代表的作品の一つのようです。


こちら、著作権の関係なのか、人気度の関係なのか、所蔵CDになく、しかもYouTubeでも全曲が拾えませんでした。


そんな中、「夢みたものは」をなんとか見つけました。京大合唱団さんのチャンネルで、アンコールで歌われていました。


先生、NHKに曲をたくさん書いているようで、合唱コンクールでたくさん歌われている。京大合唱団さんの演奏を聴いていると、確かに、合唱コンクールの雰囲気が伝わてきます。探しながら他の曲も聞きましたが、一方で教会音楽のように聞こえる曲もありました。実際クリスチャン先生は、教会音楽も書いているようで、その曲を聴いたのかもしれませんが、声楽曲勉強中の身としても、この差は楽しく聞かせて頂きました。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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