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行進曲「旧友」(タイケ)

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、タイケ作曲の『行進曲「旧友」』です。(数字は5-461・名曲解説全集第5巻-P461)


カール・タイケ先生。1864年-1922年(58歳)の、ドイツの作曲家ですね。


R.シュトラウス先生と同じ年の生まれです。
なるほど、この2人は同じタイミングで、同じドイツにいたんですね。

というか、タイケ先生、名曲解説全集に載ってるんだなぁ、というのが正直なところ。

ちなみに、情報少ない系です。

なのですが、かなり面白い方です。


本日の曲は、まずはお聞きいただきましょう→コチラ
聞けば聞いた事のある可能性が高めの作品です。


鍛冶屋の息子さんとして生まれたようです。

14歳ころから音楽を学び始めたようですが、残念ながら詳しくはわかりません。

なのに、19歳ころには、軍楽隊に入ります。最初は打楽器を担当し、のちにオーボエを担当。んー、14歳から何をどこで学んだのか気になります。今だったら、「部活で~」で納得なんですが、1878年のドイツの話ですからね。

しかも、ウルムに滞在し、地元の劇場オーケストラでホルンや打楽器の奏者としても活動…とWikipediaには記載されています。

14歳から何があったんでしょうw


ちなみに、ウルムの市立の歌劇場って、指揮者のカラヤン先生がオペラデビューを果たし、しばらく研鑽を積んだ劇場なんですが、まさかそこ??

余談続きで、オーボエとホルンって、演奏難易度の高い楽器で、うろ覚えですが、首席奏者になるとオーケストラの奏者の中でも、コンサートマスターに次いで、給与の高いポジションだと、何かで読んだ気がします。すみません、気がします、です。

その両方やってたんですから、ただならぬものは感じますね。


しかも作曲もしている。
14歳から一体何があったんでしょうww


そんな先生が、22歳または24歳ころに、つまり軍楽隊在籍中に書いた作品が、本日の曲『旧友』です。

「行進曲」自体はもちろんこれまでも存在しましたが、コンサート用ではなく、軍楽隊的な実用的な行進曲は、それまであまりなかったのではないでしょうか。

スーザ先生は生まれていましたが、『ワシントン・ポスト』も『星条旗よ永遠なれ』もまだ世に出てはいません。行進曲『双頭の鷲の旗の下に』は、同じくらいの頃でしょうか。

なので、タイケ先生、なかなかやりますね。


『旧友』は、当時の軍楽隊長から酷評されたようで、安価で出版社に売り渡してしまったそうですが、まさかの大ヒット。

現代でも、超メジャーな行進曲として演奏されてます。


傷心のタイケ先生、軍楽隊を去ることにしましたが、そんな先生を温かく励ましてくれた仲間に対して感激したことにより、「旧友」と名付けられたとも。


その後、警察官となり、皇宮警察を経て、郵便局員として生涯を閉じます。作曲は、その後も趣味で続けていたようで、100以上の行進曲を作りました。

職業作曲家ではない作曲家の残した曲としては、超メジャー級の作品を作れました。


タイケ先生の情報ありましたら、ぜひコメントください!
追記させていただきます。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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