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ハープと管弦楽のための小協奏曲 Op.39(ピエルネ)
いらっしゃいませ。
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、ピエルネ作曲の『ハープと管弦楽のための小協奏曲 Op.39』です。(数字は9-97418。名曲解説全集第9巻P418)
ガブリエル・ピエルネ先生。1863年-1937年(73歳)フランスの作曲家ですね。
マスカーニ先生、コダーイ先生と同じ年の生まれで、ドビュッシー先生は1歳先輩です。
両親ともに音楽を学び、声楽とピアノの教師をしていたようです。
17歳ころには、パリ音楽院に入学し、マスネ先生に作曲を、フランク先生にオルガンを学びます。ドビュッシー先生とは同時期に音楽院におり、ほぼ同期のような形で親しくしていました。
ピエルネ先生はマスネ先生に、ドビュッシー先生はギロ先生に作曲を学びましたが、ドビュッシー先生にさきがけ、ピエルネ先生はカンタータ『エディト』でローマ大賞を受賞します。
ピエルネ先生の能力が高かったのかもしれないし、マスネ先生が偉大なのかもしれないし、ドビュッシー先生が独創的過ぎたのかもしれないし。
いずれにしても、ピエルネ先生は、独創的・天才タイプではなく、知識と経験に支えられた技能の人・秀才タイプだったようです。
ドビュッシー先生よりも早くローマ大賞を受賞しますが、その後はドビュッシー先生が現在まで有名な作曲家として名を残していますが、ピエルネ先生は残念ながら、わたくしとしても本日お初にお目にかかる感じです。
ただし、この技能の人は指揮者としてすぐれていたようで、副指揮者時代を含めると30年近くコロンヌ管弦楽団で指揮者を務めていました。この期間に、ドビュッシー先生の多くの曲の初演を行っています。それ以外にも、ラヴェル先生やルーセル先生、ストラヴィンスキー先生の初演も多く行っており、曲の理解力にかけては素晴らしい能力を持っていました。
ちなみに、オルガニストとしても、フランク先生亡き後の後任として、聖クロティルド教会のオルガニストを務めるなど、オルガンの名手でもあったようです。その後指揮者として活躍することになります。
そんな先生が38歳ころに作ったのが、本日の曲『ハープと管弦楽のための小協奏曲 Op.39』です。
現在でも、ハープ奏者のレパートリーとして演奏機会は多いそうです。
ピエルネ先生、割と多くの、色々なジャンルの曲を残しているようです。
とくに有名なのは、『シダリーズと牧羊神』という曲で、こちら、かなり良くできた曲で、56歳ころの作品です。この時代の音楽の流れに沿ってる感じで、良い曲です。
一方本日の曲は、ダイブ雰囲気は違います。といっても、モーツァルト先生のハープの協奏曲ともダイブ違くて、比べるものでもないですが、『シダリーズと牧羊神』よりは手前のちょうど間の感じのする曲です。
ドビュッシー先生、ラヴェル先生などと同時代だったがために、薄れてしまったようですが、時期や国が違かったら、歴史への残り方は変わったんでhないでしょうか。
そう思える曲でした。
本日の音源は、collectionCBさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。