日没のうた(ディーリアス)
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
本日、開店が遅くなりました。。
申し訳ありません!
さて気を取り直して、"本日のオススメ"は、ディーリアス作曲の『日没のうた』です。(数字は23-395・名曲解説全集第23巻-P394)
フレデリック・ディーリアス先生。1862年-1934年(72歳)の、イギリスの作曲家ですね。
ドビュッシー先生と同じ年の生まれ、翌年にはマスカーニ先生、コダーイ先生が生まれています。
ドイツ人の移民を両親に持ち、イングランド北部で裕福な商人の家庭に育ちました。
幼いころから音楽に夢中で、両親が望んだ実業の世界には入らず、音楽の道へと進んでいきました。
スカンジナビア、アメリカ、ドイツ、フランス。家業についていく形で世界をめぐり、先生の音楽に大きな影響を結果的に与えたようです。
ワーグナー先生、グリーグ先生などにも影響を受け、世界を巡ったディーリアス先生独自の音楽が形成されていきました。
特にアメリカでの黒人音楽には大きな影響を受けたようです。このころにはすでに作曲をしていたようですが、本格的な音楽教育は、24歳ころからドイツで受けました。
また、絶対音楽よりは自然を標題にもつ作品が多いのも、ディーリアス先生の特徴になっています。
スカンジナビアの荒々しい産地、フロリダのオレンジ農場、フランスの田舎の繊細な美しさ。
ディーリアス先生が巡ってきた全てが、先生の音楽を形作っているようです。
そんな先生が44歳ころに作曲した曲が、本日の曲『日没のうた』です。
管弦楽・ソプラノ独唱・バリトン独唱付きの混声合唱。
当初は、『黄昏と悲しみの歌』として作られました。
詩は、イギリスの詩人アーネスト・ダウスンのものによります。8つの部分からなっているそうです。
曲の印象は、ディーリアス先生っぽいなって感じでしょうか。なんか不思議な音の空間に入ります。プロや専門家が聞くと違うのでしょうけど、ディーリアス先生の音楽を聞いていると、輪郭がなく、不思議な感じになるんですよね。
日没、黄昏、悲しみ。
なるほど、他の自然を題材にした先生の曲に比べると、雰囲気的には確かに少し寂しげな感じがしますね。
本日の音源は、Royal Philharmonic Orchestraさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。というか、PROの公式だったんですね。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
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