交響詩「オンファールの紡ぎ車」(サン=サーンス)
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、サン=サーンス作曲の『交響詩「オンファールの紡ぎ車」』です。(数字は5-109・名曲解説全集第5巻-P109)
PCの不調により、ちょっと間が空いてしまいました。
カミーユ・サン=サーンス先生。1835年-1921年(86歳)の、フランスの作曲家ですね。
ピアノ協奏曲第5番ヘ長調の回以来、2回目の登場です。
本日の曲は、『交響詩「オンファールの紡ぎ車」』。
先生、交響詩は4つ書いているようです。
本日の曲は、その1つ目。
36歳ころの作品。
先生の交響詩は、この6年ほどで一気に書かれています。
1つ目は本日の曲で36歳ころ、2つ目の『ファエトン』は38歳ころ、3つ目の『死の舞踏』は39歳ころ、4つ目の『ヘラクレスの青年時代』は42歳ころの作品。
ちなみに、交響曲第1番は18歳ころ、第2番は24歳ころ、先生の代表的な作品である交響曲第3番「オルガン付き」は、51歳ころ。
ということは時系列的には、
交響曲第1番(18歳ころ)
交響曲第2番(24歳ころ)
交響詩「オンファールの紡ぎ車」(36歳ころ)
交響詩「ファエトン」(38歳ころ)
交響詩「死の舞踏」(39歳ころ)
交響詩「ヘラクレスの青年時代」(42歳ころ)
交響曲第3番(51歳ころ)
面白いですね。交響詩で鍛えた感じでしょうか。
ギリシャ神話を題材にした作品を、4曲中3曲書いています(「死の舞踏」以外)。
タイトルの「オンファール」は、ギリシャ神話に登場するリディアの女王。
ゼウスの子であるヘラクレスは、2度にわたる人殺しの償いとして、このオンファールの下で奴隷としてつとめますが、オンファールは美しい方で、ヘラクレスはその魅力の虜になった…あたりのお話。
曲は、だいぶのんびりとした雰囲気。
構造的には、すごくわかりやすい作品ですね。
罰としてきているはずなのに、この曲を聴いている限りは、ヘラクレスはオンファールのお陰で楽しく過ごしたのかな、っていう感じですね。
本日の音源は、QUEEN CURE MARINESNOWさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。