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管弦楽のためのエッセイ第1番・第2番(バーバー)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、バーバー作曲の『管弦楽のためのエッセイ第1番・第2番』です。(数字は7-320。名曲解説全集第7巻P319)


サミュエル・バーバー先生。1910年-1981年(70歳)の、アメリカの作曲家ですね。

ピアノソナタの回以来、2回目の登場ですね。


本日の曲は、『管弦楽のためのエッセイ第1番・第2番』。

管弦楽のためのエッセイは、3曲作られており、そのうちこの2つの曲が同じページに掲載されていたため、2曲紹介ということになりました。

エッセイ、という音楽ジャンルは基本的にはなく、バーバー先生オリジナルで、実際に文学的な性質を重視し、いわゆるエッセイのような構造も持っているようです。


バーバー先生、なかなか行動的な方のようで、23歳ころの夏にヨーロッパで過ごした際、トスカニーニ先生のお家を訪ねています。歓迎されたようで、数週間後に再訪問し、親交を深めました。

この時温めた親交は、のちにバーバー先生が作曲としてのスタートを切る「初演」を生むことになります。


トスカニーニ先生の指揮でNBC交響楽団の演奏。

曲は、先生の代表作『弦楽のためのアダージョ』と、本日の曲『管弦楽のためのエッセイ第1番』。

完成は28歳ころ。

トスカニーニ先生に促される形で作った曲、ということみたいです。

イタリア留学やら、トスカニーニ先生とのお近づきなどいいことが重なっているように見えますが、曲は非常に重い感じ。

標題音楽的な感じではなく、展開も自由な感じです。


第2番は、32歳ころに完成した作品。こちらは、ワルター先生の委嘱で作曲し、ワルター先生・ニューヨーク・フィルで初演されています。

曲の感じは第1番とは全然違く、かなり躍動的。オープニングとかで演奏されても良いような、良い盛り上がりの曲です。もしくは、吹奏楽が好きそうな曲の感じでもあります。


バーバー先生の時代を考えると、とても良い曲を書く人なんだなと、この2曲を聞くと思います。



本日の音源は、コチラからお聞きいただけます。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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