ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」(ベートーヴェン)
いらっしゃいませ。
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さて、"本日のオススメ"は、ベートーヴェン作曲の『ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調』です。(数字は14-376・名曲解説全集第14巻-P376)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン先生。1770年-1827年(56歳)の、ドイツの作曲家でしたね。
弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調の回、ヴァイオリン・ソナタ第4番の回、「エグモント」序曲の回、ピアノ・ソナタ第8番ハ短調の回、交響曲第1番ハ長調に続き、6回目の登場です。
本日の曲は、『ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」』。
ベートーヴェン先生、ピアノ・ソナタについては、番号付きのものを32曲残しています。
メチャクチャ多いですね。
モーツァルト先生でも、短命とはいえ番号付きのピアノ・ソナタは18番まで。
スカルラッティ先生、クレメンティ先生、などは文字通りケタが違う数の曲を残しているようですが、次いで多いのはハイドン先生。そしてベートーヴェン先生、シューベルト先生、モーツァルト先生という感じです。
弦楽四重奏曲は、番号付きが16番まで。
モーツァルト先生は、逆に23番まで書いている。
やはりこれは、時代もあるんだろうなと思います。
宮廷のお仕事を基本としていたモーツァルト先生は、やはり需要的には弦楽四重奏曲の方が多かったんでしょう。
それに対し、フリーランスの先駆けで、ロマン派のハシリとしては、自分の感情をぶつけるには、やはりピアノが一番適しているんだと思います。
第1番は、なんと25歳の時の作品。ピアニストであったベートーヴェン先生のピアノ・ソナタとしては、かなり遅いですね。もちろん、それまでにもちょっと書いていますが、番号が付いたのはこれが初めて。
そして32番は、52歳ころの作品。
この後、交響曲第9番が完成し、最晩年は弦楽四重奏曲の曲が続きます。
本日の曲、第23番は、先生35歳ころの作品。
ちなみに、2年前に交響曲第3番「英雄」が完成し、23番の翌年にはピアノ協奏曲第4番が完成する。
傑作の宝庫の時期ですね。
三大ピアノ・ソナタの1つです。
残りは、「月光」(第14番、31歳ころ)と「悲愴」(第8番、29歳ころ)。
熱情。
第1楽章から湧き上がってきて、第3楽章のほとばしり方は、ハンパないですね。
本日の音源は、コチラからお聞きいただけます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
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