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組曲「気高い幻想」(ヒンデミット)
いらっしゃいませ。
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、ヒンデミット作曲の『組曲「気高い幻想」』です。(数字は7-192。名曲解説全集第7巻P190)
パウル・ヒンデミット先生。1895年-1963年(68歳)の、ドイツの作曲家でしたね。
無伴奏チェロ・ソナタの回、弦楽合奏と金管のための演奏会用音楽の回以来、3回目の登場ですね。
本日の曲は、『組曲「気高い幻想」』。
先生43歳ころの作品で、もとはバレエのために書かれた音楽を組曲にしたものです。
時期としては、スイスへの亡命の年。
前年にヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバの独奏者としてイタリアを旅行していた先生は、舞踏家のマシーン先生(モンテ・カルロ・ロシアン・バレエ団主宰)と知り合いました。
意気投合した2人は、アッシジの聖フランシスコの宗教への目覚めを主題とするバレエの台本を共作し、「気高い幻想」と名付けました。
そして、スイスへ移住ののち、スコアが完成になりました。
このバレエから、先生自身が5曲を選び、コンサート用に金管を増強して組曲にしました。
さらに、「この組曲は演奏会用に作ったものであるから、バレエの舞台にとらわれることなく理解しうるものである」とおっしゃっており、バレエ音楽の標題とは違う標題を付け直しています。
第1曲:導入部とロンド(第8曲:瞑想曲、第10曲:清貧との結婚式)
第2曲:行進曲と牧歌(第4曲:行進曲)
第3曲:パッサカリア(終曲:創造ヘの最初の賛歌)
※()内は、バレエ音楽で使われている曲
曲は、ヒンデミット先生らしい響きがしてきます。
が、シンフォニック感はそんなに強くない感じがします。
さすがにバレエ音楽だからなんでしょうかね。
3曲目になると、らしい感じ出てきます。
本日の音源は、コチラからお聞きいただけます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。