交響曲 ニ短調(アリアーガ)
いらっしゃいませ。
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、アリアーガ作曲の『交響曲ニ短調』です。(数字は25-123・名曲解説全集補1巻P122)
ホアン・クリソストモ・アリアーガ先生。1806年-1826年(19歳)の、スペインの作曲家ですね。
なんと!19歳というかなり若くして亡くなられた先生。
なんと!2日連続のスペインの作曲家。
ブルグミュラー先生と同じ年の生まれで、3年前にベルリオーズ先生やJ.シュトラウスⅠ世先生が生まれた、そんな時期の方です。
先生、お初にお目にかかります。
20歳を目前に亡くなった、アリアーガ先生。名前も初めてですし、曲も聞いたことは恐らく無いと思います。なのに、かの音楽之友社刊「名曲解説全集」にその名が収められています。んー。
なぜか。
それは、先生が早熟な天才ぶりから「スペインのモーツァルト」と呼ばれていたから。
父と兄により、「神童」に仕立て上げられた先生。でもそうしたい理由は理解できなくもないんです。なぜなら、本家モーツァルト先生が生まれた50年後の同じ誕生に生まれたんです(本家:1756年1月27日、スペインの: 1806年1月27日、(ちなみに浪速の:1930年12月6日(キダ・タロー先生)))。そりゃ、モーツァルト先生の生まれ変わりだって、言いたくなりますよね。
アリアーガ先生のスゴいのは、そのような妙なプレッシャーを押しのけ、実際に能力を発揮したところです。
14歳ころには『「幸福な奴隷たち」序曲』を作っており、
15歳にはパリ音楽院に入学し、ヴァイオリン・和声学・対位法を学び、
成績優秀にして、18歳にして助教授の地位を得ました。
んー、スゴイですね。
本日の曲『交響曲ニ短調』は、亡くなる前年に作曲され、恐らくこの作品が最後の作品になったようです。
同じように夭逝されたシューベルト先生の、第7番と第8番「ザ・グレイト」の時期です。
それをわずか18歳の青年が書いていたのだとすると、やはり夭逝と言わざるを得ないですね。
ニ短調??
と思うような明るい感じで、1楽章はところどころ短調っぽい感じ出ますが、気づいたら明るい雰囲気で3楽章まできちゃった感じです。
ようやく4楽章で、ニ短調というか、短調らしい感じになってきました。が、明るい感じで終わります。
そうか、スペインのモーツァルトはこのようなところにもその痕跡を残しているのか!!
いずれにしても、この時代の音楽としては、素晴らしく成立しており、しかも18歳ですから、「天才」で間違いないです。
19歳で夭逝して、「名曲解説全集」に掲載されるべく掲載されている、素晴らしい作曲家で、曲でした。
アリアーガ先生。
覚えておきましょう。
本日の音源は、SinfonicadeGaliciaさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。