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喜歌劇「ほほえみの国」(レハール)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、レハール作曲の『喜歌劇「ほほえみの国」』です。(数字は20-198。名曲解説全集第20巻P197)


フランツ・レハール先生。1870年-1948年(78歳)の、ハンガリーの作曲家ですね。

メリー・ウィドウの回以来、2回目の登場です。


本日の曲は、『喜歌劇「ほほえみの国」』。

30以上の舞台作品を書いたレハール先生の、かなり後半の作品になります。


この作品は、最初「黄色いジャケット」という名前で発表されましたが、失敗。プッチーニ先生の影響を受け始めて音楽が魅力的になっていた時期ということで、おなじレハール先生の『フリーデリケ』の台本作者であるフリッツ・レーナー・ベダ博士の強い勧めもあり、本と音楽を全面改訂して、「メリー・ウィドウ」以来のヒット作に生まれ変わりました。

東洋のことに興味を持ち始めた時代。日本が先で、例えばプッチーニ先生の作品でいうと、先に『蝶々夫人』が作られ、のちに中国へと興味が移り『トゥーランドット』が作られる、そんな時代です。

実際には、よくはわかっていない部分も多く、本日の『ほほえみの国』も、事実とは異なる描かれ方がされています。



<登場人物>

リーザ:リヒテンフェルス伯爵の令嬢

グスタフ:竜騎兵の中尉

スー・チョン殿下:中国の外交官

ミー:スー殿下の妹

チャン:スー殿下の伯父



<あらすじ>

第1幕:ウィーンのリヒテンフェルス伯爵邸のサロン
伯爵令嬢のリーザさんの乗馬大会優勝の祝賀パーティ。幼なじみのグスタフさんはリーザさんを好きなようですが、リーザさんは最良の友として、と。若き中国の外交官スー・チョン殿下さんもリーザさんが好きなようですが、表には出さず、いうも微笑むのみ。スー・チョン殿下さんは食後に東洋の話をせがまれて話していると、本国から首相に指名されたとの電報が。2人で話したいとして他の人を遠ざけると、リーザさんは愛していると言ってしまい、スー殿下さんも告白をし、抱き合います。

第2幕:北京のスー・チョン殿下さんの宮殿の大広間
スー殿下さんの伯父であるチャンさんは、一族の長としての栄進を祝す儀式を行いました。そしてチャンさんは、伝統に従い4人の娘と結婚しなさいとスー殿下に伝えます。リーザさんは、殿下さんの妹ミーさんとテニスをしていましたが、夫になる人の儀式に参加させてもらえないなんてと不満顔。大使館付きの武官として北京に赴任してきたグスタフさんは、ミーさんと良い雰囲気。チョンさんはスー殿下に、結婚をしないと政ができないと厳しく言い、スー殿下は形式のみという条件で承諾をしました。グスタフさんとミーさんがいるところに、リーザさんが現れると、グスタフさんはスー殿下が4人の女性と結婚する事を伝えます。リーザさんは信じられないと言いますが、そこに結婚式に向かう衣装のスー殿下が登場。リーザさんは結婚をするのかを確認すると、スー殿下は形式だけだというも、リーザさんは形式だけでも嫌だと、裏切られたと逃げ出してしまいます。スー殿下は、リーザさんを宮殿から出さないように臣下命じます。

第3幕:スー・チョン殿下の後宮
後宮に軟禁されたリーザさん。ミーさんは、スー殿下さんとの仲を戻そうと努めますが、無理そう。ならばと、グスタフさんを招き、脱出を企てます。逃亡が見つかれば、皆の命が危ない、そんなことをしようとしています。ミーさんはグスタフさんへ愛を告白すると、グスタフさんも好きになってしまいます。準備が整ったところへ、なんとスー殿下が現れ、みな捕らえられてしまいます。スー殿下は、改めて、愛してるのはリーザさんだけである事を伝えるも、リーザさんはこの環境が耐えられないと許しを乞います。スー殿下は、グスタフさんに、故国へつれて行ってくれと命じると、涙を浮かべるミーさんを優しく抱きながら、「悲しみも微笑みの下に隠すのだ」と静かに歌い、立ち去るリーザさんを見送って、幕。


東洋的ですね。




本日の音源は、Primalamusicaさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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