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グローリア(ヴィヴァルディ)
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、ヴィヴァルディ作曲の『グローリア』です。(数字は21-259・名曲解説全集第21巻P259)
アントニオ・ヴィヴァルディ先生。1678年-1741年(63歳)の、イタリアの作曲家ですね。
前回は、5つの楽器のための協奏曲第3番ト短調の回でご登場でした。
本日の曲は、『グローリア』。
前回の紹介にある通り、ピエタの付属音楽院の時代に書かれたものと言われていているようですが、記録がないため、詳細は不明のようです。
そもそも、ヴィヴァルディ先生の声楽曲は研究が進んでいないそうで、ほとんど知られていないそうです。
グローリア。
先日のモーツァルト先生のレクイエムニ短調の回でも少し触れたように、「グローリア」は元々ミサ曲の2番目に配置される部分です。
このグローリアだけで、30分ほどのボリュームを持っているので、ヴィヴァルディ先生的には、ミサ曲の一部として書かれたものでなく、教会の礼拝用に書かれたものでもなく、単独の作品として書かれたのだろうとされています。
グローリア=栄光。神とキリストへの賛美と嘆願。
ヴィヴァルディ先生のいたピエタの付属音楽院は、女性徒のための学校で、器楽演奏家の育成に注力していました。
そのため、かなりの期間ここにいたヴィヴァルディ先生、声楽曲を書く機会が、他の同時代人に比べると少なかったようですが、この曲を聴く限り、声楽曲もいけるらしいと。
曲は全部で12曲で構成されています。
第1曲:天においては神に栄光あれ
第2曲:地においては善意の人に平安あれ
第3曲:我ら主をたたえ、主をあがめ、主を礼拝し、主を賛美したてまつる
第4曲:主に感謝を捧げる
第5曲:主の栄光のおおいなるがために謹んで感謝したてまつる
第6曲:主なる天主、天の王、全能の聖父なる天主
第7曲:御ひとり子なる主イエス・キリスト
第8曲:主なる天主、神の子羊、聖父の御子。主は世の罪を除き給うにより、われらを憐れみ給え
第9曲:主は世の罪を除きたもうにより、われらの願いを聞き入れ給え
第10曲:主は聖父の右に座したもうにより、われらを憐れみ給え
第11曲:そは唯一の聖、唯一の主、唯一の至高者なるイエス・キリストませばなり
第12曲:聖霊とともに、聖父の栄光にまします給うなり
栄光だけあって、前向きな、元気になるような感じの曲調が多い感じがしますね。
本日の音源は、TheArmChoirさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。