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セレナードニ長調(ボッケリーニ)

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、ボッケリーニ作曲の『セレナードニ長調』です。(数字は11-269・名曲解説全集第11巻P267)


ルイジ・ボッケリーニ先生。1743年-1805年(62歳)のイタリアの作曲家ですね。

2年後にシュターミッツ先生、7年後にサリエリ先生が生まれる、そんな時期の生まれです。



父は町の楽師で、チェロ・コントラバスの奏者でした。父や地元ルッカ大聖堂楽長からチェロを学び、13歳でデビュー。基本的には、ローマで研鑽を積み、チェロの名手として活躍。

チェロの名手としてイタリア国内で高い評価を得た先生は、その後25歳ころにはパリで成功し、26歳ころにはスペインはマドリードの王子付きの宮廷室内楽作曲家に就任。このまま後半生はマドリードで過ごします。


ハイドン先生やモーツァルト先生と同時代のボッケリーニ先生。チェロの名手ということで、このご両名とは違う音楽作りをしていきます。特に弦楽四重奏曲においては、



本日の曲『セレナードニ長調』。

器楽のセレナードは、演奏会用の音楽ではなく、町の人たちの社交の音楽、または実用の音楽として、ウィーンで発展したものだそうです。そのため、セレナードは明るく軽やかな音楽のものが多い。

一方、ところ変わってパリやベルリンでは、セレナードは貴族のお家で食卓音楽として演奏されるものが多かったそうです。そのような曲はあまり残っていないようですが、本日の曲『セレナードニ長調』は、その数少ない曲の1つ。仕えていたルイス王子の結婚を祝して作曲されたもので、ぜいたくな食事の間にお客さんを楽しませなければならないという指示が出ていたとの事。

仕え始めた、25-26歳ころに作られた曲です。

9楽章構成ですが、1つ1つは短めです。というか、かなり短いです。


曲の感じは、まさに明るくて軽やか、穏やか。

The セレナードですね。


本日の音源は、Trio Boccheriniさんのチャンネルを軸に、いくつか当たり歩きながら聞いていきました。ありがとうございます。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございます。

またのお越しをお待ちしております。

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