リモートより現地取材!
昨年はコロナ禍により、編集・ライター業界は大きな影響を受け、仕事のしかたが激変した。
自分の例で言えば、クライアントの都合もあり、純粋に紙媒体は軒並み休刊や発行見送りを余儀なくされてしまった(今も)。
その代わりというわけではないが、WEBや動画周りの仕事が一気に増えた。今まで現地に行って取材していたものも、取材先が遠方だったため、必然的にリモート取材に切り替わった。
いざリモート取材をしてみると、意外とスムーズ。
もちろん離れていても距離を感じないし、PCさえ準備すれば通常取材と変わらずにインタビューができる。往復の交通費や宿泊代もかからないし、効率的だしこれも時代の流れだなぁ、便利!最初はそういう印象だった。
しかし、弊害はやっぱりある。
どちらかのネット環境が良くないと当然フリーズしたり、声がうまく聞き取れない。スムーズに会話できているようでも、多少のタイムラグがあるので通常のテンポより微妙なズレがある。タイミング命の会話だとそれが日を追うごとにだんだんストレスに感じるようになった。
しかも、同じ空気感の中で話をするのに比べて、相手との心の距離感も変わってしまったように感じた。画面越しという画が無機質なため、それが淡々としたミーティングであればいいのかもしれないが、相手の本音を引き出したいインタビューには不向きだなと思った。
事実、10カ月ぶりに年末の現地取材を敢行した際、直接のインタビューのやりやすさ、相手との距離感の図りやすさに、改めて取材の楽しさを実感したのである。
テレワークが日常となり、コロナが収束しても働き方は今のスタイルでそのまま進めるという会社も増えているようだが、取材はやっぱり直接相手とのコミュニケーションを図れる現地取材に限る!
clubhouseという新たなSNSも流行り始め、もしかしたらある一部の取材にはclubhouseが取り入れられたり、このメディアがきっかけで新たな関係性が生まれることもあるだろう。
でも、私はどんなに日常が変わろうとも、新しいメディアのスタイルになろうとも、取材においては「face to faceで話す」ということを必ず続けていきたいと思っている。