【アロハ】で田植え、をはじめました
note編集部からのお題で「#今年のベスト本」というのがありましたので便乗して書いてみます。ワタクシの令和5年のベスト本は、こちらです。
1.なにかに導かれた
こちらの本によって「よしオレもやってみっか」と。
なのでベスト本です。
だがしかし。
「やってみっか」はいいんだけど、同い年の著者と同様、彼は渋谷の元祖シティーボーイ、こちらは新宿の元祖シティーボーイで、情けないが自分一人では覚束ないもんだから、相棒のひのきP(RE/MAX Dynamiteではもえち社長)と、学生時代からの友人で、在住する東京・武蔵野市で家庭菜園を楽しんでいるI氏を半分だまして巻き込んで、令和5年の8月、群馬在住の親戚の伝手で、同県内の空き家と田畑で1日だけ真似事をしてみました。
もちろんあっという間にヘタレ。
だがしかし。
なにかが宿った。
それから3ヶ月ほどたった令和5年の年末、地元の図書館でぶらぶらしながら“なにかを物色”してたとき、なんの気なしに手に取った池澤夏樹氏の『いつだって読む前は目の前の一冊なのだ』をパラッとめくったP.514。
ほんとここだけしかめくってないんだけど、そこに本書の紹介があった。
なんたる偶然。
だってさ、この本はけっこう分厚くて、ぜんぶで444冊もの書評が載っているなかでだよ、たまたた開いたページにそれが、だもんね。
びっくりしましたけど、なにかに導かれたのかなと。
出た、都合のいいときだけスピリチュアル!!
2.もともとの書名は『おいしい資本主義』
文庫本では『アロハで田植えをはじめました』だけど、もともとは『おいしい資本主義』という書名でした。
資本主義が題名に入っていたんです。
で、昨今、巷では「資本主義は行き詰まっている」的なムードもあるでしょ。いわく拡大成長が至上命題となる資本主義だと疲れてきた、みたいな。
カネ・カネ・カネの世の中。
かといって他にどうするか、あてもない。
なのでどうするか。
ここらへんがサイコーなんだけど、ばっくれる。
でね。
ことの発端は、記者でありライターである著者の危機感で、そのあたりのことを『いつだって読む前は目の前の一冊なのだ』から引用させていただきますと
痛快です。
かっこいい。
なので、オレもやってみようと思った。
3.食えれば生きていける
『いつだって読む前は目の前の一冊なのだ』からの引用を続けますと
ところがですね、令和6年1月3日の読売新聞にこんな記事が。
「消費拡大 さらなる期待」
国内総生産(GDP)の半分以上を占める個人消費の回復に期待
本気で言ってるのかと(笑)。
主要30社(社長30人)に聞いての答えなので、まぁそういうふうに言うしかないだろうな、という立場もわかりますけど。
果たして、個人消費ってまだ伸びるのか。
我々おじさんおばさんシニア層が世の中心のいま、まだなにか我々には、欲しいものは、あるか。
っていうか、そもそも個人消費の“個人”が減っていくのが趨勢だしな。
となると、メンバー(消費者となる個人)を増やさないと。
なので少子化対策うんぬんという話になってきていて、往時の国家スローガン『産めよ増やせよ』ではないものの、ってか、はっきりそうはいえないため政府も『異次元の少子化対策』というスローガンを編み出したりして、どうにかこうにか、そう持って行きたく、必死の様相だ。
たとえば。
幼い子から「ママ、将来ぼくが大きくなったらなにになればいいかな?」と聞かれたら「消費者よ」と答えよう。
その子がさらに「ママ、消費者になるにはどうしたらいいの?」と聞かれたら「誰かに雇用されて立派な労働者になることよ」と答えらればカンペキだ。「いい労働者になるためには、世間体のいい大学を出て、そして雇ってくれる人に気に入られるように振る舞うのよ」も付け加えてほしい。
するとなかには賢い子もいて「ママ、どこで労働者になればいいの?」と突っ込んでくるかもしれない。
そうしたら「都会よ。都会はお金が命なのよ。都会はお金がないと生きていけないの。あ、もしかしたら命より大事かもしれないわ。なので死ぬ気になってお金をいっぱい集めるのよ。そしたらいっぱい消費するのよ。国家や資本家、企業が喜ぶわ。だからあなたも死ぬまでお金を心配しながら稼ぐのよ」と。
「やだなぼく。地方で暮らしたいな・・・」
「ダメよ、ダメダメ。」
ここでみなさんは「日本エレキテル連合」のほうを思い出すか、はたまたピンクレディーの『S.O.S』か。どちらでしょ。ワタクシはもちろんピンクレディー\(^o^)/
なぜダメかというと地域社会のなかでの贈与経済というか物々交換みたいな暮らしぶりになるから。貨幣を使わない、つまり消費しないんだからGNPに貢献しないでしょ。
上述のとおり「自家消費分の米を自分で作るような奴は社会の敵ということになる」だ。
そのあたりの憂いは『アロハで田植え、はじめました』にも記されている。
どうなるかというと、こうなる。『いつだって読む前は目の前の一冊なのだ』P.517から引用します。
ということでみなさん、いっしょに、こっそりやりませんか〜\(^o^)/
やるなら今。
なので『みんなで半農半X『宅建ダイナマイトファーム』』
今回は以上です。
編集部のお題「#今年のベスト本」に便乗てみました。
最後までお付き合いくださいましてありがとうございます。
ではまた。