文芸思潮エッセイ賞

 募集要項なるものを読んで、書いて、応募する、ということを初めてやってみた。
 エッセイのコンテスト。
 それが優秀賞に選ばれた、という知らせを先月もらった。

 募集要項にあった「日々の中に埋もれている強い思いや記憶」「残しておきたい体験」「体験に基づいた現代への鮮烈な視点」という3つの言葉にものすごく惹かれた。
 これに当てはまることを書きたい、と強く思った。

 私に何が書けるだろうか。
 20個30個書き出してみるも、どれも当てはまらず、どれも3の言葉に対してひどく弱いものばかり。
 応募したいけど、私には書けることがないかもしれないと焦りつつ、自分の能力のなさを不甲斐なく思いながら数週間を過ごしていた。

 そんなある日の夜。
 なかなか寝付けないでいた時。
 イルカのことを思い出した。

 あのイルカたちのことは定期的に思い出す。
 かれこれ20年の間、半年に1回は思い出すだろうか。
 そういえばあれは何だったのだろう、といつも思い出す。

 そのイルカのことと、イルカたちに会ったある夏について書いた『ひと夏とイルカと』が今日9月25日発売の文芸思潮に掲載されます。

 雑誌掲載されるにあたり、ペンネームをTAKKAYOOOから髙 たかよ(たか たかよ)に変えることにしましたが、今後とも宜しくお願い致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?