ドラフトビールの量り売り
ドラフトビールが。量り売りされている。
海外、特にアメリカでは当たり前のことらしく、ブルワリーやリカーストアだけでなく、スーパーマーケットにもドラフトビールの量り売りコーナーがあり、自分で飲みたいビールを思うさま汲んで購入するのだとか。
ウラヤマシイ!
当方日本では、ごく一部の酒屋や飲食店でだけ行われているものであり、普及しているとはいい難く、残念なことこのうえもない。
日本におけるアルコール飲料の売り方
●店舗内の飲用に提供する(レストランやバー、居酒屋などの飲食店)
●ボトルやカンの製品を持ち帰り用に販売する(酒屋やスーパーマーケット、コンビニエンスストアなど)
●容器から容器に移し替えて販売する(量り売り)
どれも免許や店舗条件が異なるらしく(ちゃんと調べてない)、物理的にひとつの店舗であれこれやろうとすると、非常にメンドウなようだ。
しかし。
ビールの量り売りは良い文明。
ぜひとも普及し、一般化してほしいもののひとつである。
量り売りにはいくつかの形態、主に容器の種類に依る分類がある。
量り売りの仕方(1)グラウラで売る
グラウラ(Growler)と呼ばれる耐圧密封保冷容器にタップから注いで販売する方法。ビールの量り売りでは世界レベルで一般的な方法ぽい。
ペットボトルとかだと破裂したり吹き出たりするようなので、強度があり密封できる容器でないと危険ぽい。
量り売りの仕方(2)プラカップなどの簡易容器
屋台などの飲食スペースを持たないお店や、ワゴンなどの移動店舗では普通なやつ。
しかし固定店舗でこれをやる場合、販売したものを店内で飲まれるとアウトなのだとか。
なお、ビアバーなどでグラスで供されたものを、勝手にペットボトルなどの容器に移して持ち帰るのもアウトらしい。
量り売りの仕方(3)その場で缶詰め
その場で缶詰めを作る。そのままである。
手動でカンビールを作れるカニング・マシンを用いて、タップから注いだビールをその場でカンビールにする。
これ、すばらしくない?
これは珍しい量り売りの中でもさらに珍しい形態。
知りうる限り、関東では1店舗だけでしかやってない。
もしかしたら日本で唯一かもしれない。
恵比寿の Night Owl という酒屋。
お近くの方はぜひ行ってみてください。
ほかの量り売り
ウイスキーや焼酎の量り売りは、ビールに比べて普及している。あくまでも、比べて、だが。
ウイスキーはネット通販でも量り売りで買える。
焼酎は酒屋だけでなく、スーパーマーケットとか量販店でも量り売りしてる。焼酎ブームのおかげか。
アブサンやジン、ブランデーなんかも量り売りしているところがある。ハードリカーは劣化に強いのでできるのだろう。
未来へ
ビールの量り売りは良い文明。
もっともっとビールの量り売りが普及しますように。
そのためには量り売りを利用しまくって、需要があることを知らしめねばならぬ!
買え! みな買え! オレも買う!