競合のいない平和な世界の創り方
昨今の技術革新によって、製品やサービスのコモディティ化、価格競争、利益率の縮小が加速してしまい、目に見えて明らかなおいしい市場というのは見つかりにくくなっています。
ブランドも乱立し、パイの奪い合い、血で血を争うような分野も少なくはないでしょう。
その際、既存の思い込みを取っ払って価値創造に努めなければなりません。
目次です
過去のいくつかの市場から見る戦略例
ワインといえば、メーカーや品評価が何年ものの味わい深いビンテージ品を追い求め、風味や香りを競い合う市場という印象があるのではないでしょうか。
そのようなお堅いイメージのせいで、特に若者はビール、カクテルなどの別のアルコールに手を出しがちで細かい市場規模でいえば3倍ほどの差をかつてつけられていました。
そこで、オーストラリアのカセラ・ワインズはイエローテイルというビールやカクテル類と同じようなフルーティな味わいで気軽にパーティで飲める程度の敷居の低いブランドを開発したのです。
味も白のシャルドネと赤のシラーだけ、名高いぶどう園を使うわけでもありませんでした。
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