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【大学野球】富士大学が2年連続の神宮大会へ!


11月20日に開幕する明治神宮大会の出場権を懸けた「東北地区大学代表決定戦」が行われ、決勝戦で富士大(北東北優勝)が仙台大(仙台六優勝)に2―1で逆転勝ちし、2年連続6度目の出場を決めました。



東北からの神宮大会出場は狭き門

6月に行われる全日本大学野球大会には、各リーグの優勝チームに自動的に出場権が与えられますが、秋の神宮大会の出場枠は東北で1枠。今大会【東北地区大学代表決定戦】の優勝チームが東北を代表して神宮大会へ出場します。

今年は福島県いわき市開催!

【東北地区大学代表決定戦】出場権を得るのは下記4チームです。

①北東北大学野球連盟(1部リーグ)の秋季リーグ優勝チーム
②南東北大学野球(1部リーグ)の秋季リーグ優勝チーム
③仙台六大学野球連盟の秋季リーグ優勝チーム
④東北地区大学野球選手権大会の優勝チーム

☝️④についての補足。
※例年6月に開催される、東北3連盟の春季リーグ1部在籍校18チーム参加のトーナメント方式による大会。
※この大会の優勝チームと秋季リーグ優勝チームが同一校の場合は、大会の優勝チームが所属する連盟の秋季リーグ2位の大学が連盟代表校として出場できます。
※秋季リーグ2位チームが出場する場合、相手チームに1勝のアドバンテージを与え、秋季リーグ2位チームが先勝した場合は、同日第3試合に第2戦を行います。

今大会の結果はこちら


富士大学はドラフト指名選手が6人在籍するタレント軍団

富士大学は、24日のドラフト会議では支配下4選手、育成2選手の計6選手と大量指名。仙台大学との代表決定戦でもドラフト指名された4年生の活躍が目立ちました。

投げては広島2位指名の先発・佐藤柳之介投手(東陵)が5回1失点、ソフトバンク3位指名の安徳駿投手(久留米商)が3回無失点とつなぎ、最後は角田楓斗投手(2年=東奥義塾)が締めました。

攻撃陣は9回に広島4位指名の4番・渡辺悠斗選手(堀越)が三塁線を破る決勝の適時二塁打を放ち決勝点。ドラフト会議直後の大会で、メンタル面の調整が難しい部分もあったかと思いますが、チーム全員が明治神宮大会切符をつかむことに集中し、粘り強い戦いぶりを見せました。


唯一の指名漏れを経験した岩手出身選手が躍動!

富士大学は1点を追う7回に5番・佐々木大輔選手(一関学院)の右前適時打で同点に追いつき、逆転勝利への流れをを呼び込みました。先に富士大学から6名がドラフト指名を受けたという話をしましたが、実はプロ志望届を提出したのは7名で、唯一指名漏れを経験したのが佐々木大輔選手でした。ドラフト後はチームメートや家族に励まされ、仲の良い同期には食事に誘われたりしたそうです。

佐々木選手は岩手県陸前高田市出身。小学3年生から野球を始め、高校は岩手県内の強豪校・一関学院でプレーしました。当初は高校で野球を辞めるつもりだったようですが、一関学院の高橋滋監督に強く勧められ地元岩手の富士大へ。早速1年時から一塁や三塁で出場機会を掴みます。フルスイングを意識した新たな打撃フォームに変えると長打力が増し、3年時のリーグ戦は春3本塁打、秋4本塁打と躍動。全国大会でも本塁打を放ちました。

卒業後は社会人野球チームへ進む予定。本人は「プロに行きたいので、1年目から注目されてドラフト1位候補と呼ばれるようになりたい。走攻守すべて足りないと感じたので、打撃も守備も走塁も磨いていきます」と、かつて「高校で辞めようとしていた野球」で飯を食うために、さらなる飛躍を誓っていました。

一関学院時代の佐々木大輔選手



明治神宮大会で富士大学は初戦の2回戦(11月22日)で、関西五連盟第二代表と関東五連盟第一代表の勝者と対戦します。

岩手から日本一へ!

「北東北の赤いタレント軍団」の熱い秋の戦いが始まります。



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