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Management3.0との出会い

Management3.0とは

「人ではなく、システムをマネジメントする」というコピーで
世界80各国以上で利用されている新しいマネジメント手法(仕事のやり方)です。

Management3.0 グローバルサイト
Management3.0 日本サイト

システムをマネジメントする(よい仕組みをつくる)ことで、働く人々のやる気を引き出して、イキイキと、そしてより生産的に、より創造的に仕事をしていきましょう、というものです。
そのための「6つの観点」というものがあり、ワークショップ形式でそれらを体系立てて学ぶことが出来るワークショップが世界中で提供されています。
私は、そのワークショップを3年前の2021年に受講して、2023年に「ライセンスファシリテーター」の資格を取得して、現在は社内外で活動を行っています。
今回は、Management3.0に出会ったときのことを書いてみたいと思います。

Management3.0との出会い

私とManagement3.0の出会いは、NuWorksさんのワークショップを受講したことがはじまりでした。
私が勤める会社では数年前から「スクラム開発」(以下スクラム)の導入にチャレンジしていました。ですが、「言うは易く行うは難し」でして、その導入は順風満帆ではありませんでした。
というのも、スクラムの実践というのは、ただ実行するだけではなく、そのマインドセット(考え方)の身に着けるのが大切なのですが、その醸成に苦労していました。
スクラム開発のやり方は「スクラムガイド」という文書に明記されていて、誰でも実践できるようになっているのですが、ちゃんと実践しようとすると、「自己組織化」が大事になってきます。
多くのメンバーが、これまでのトップダウンの仕事の進め方に慣れていることもあり、自己組織化の部分に課題を抱えていました。
そのような中、社内でスクラム導入を推進している一人が、「Management3.0」というものがあることを知り、NuWorksさんに連絡をとり、ワークショップを開催していただくことになりました。

ワークショップを受ける

いわゆる「研修」のことを、Management3.0では「ワークショップ」と表現します。10名ほどでオンラインのコースを受講しました。(3時間×4日)
そのワークショップは、私にとって衝撃の連続だったのを覚えています。

  • Management3.0が大事にしている考え方が、私のこれまで言語化出来なかったことを言っていた。(コレよコレ!となった)

  • 教わる側として参加しているが、こちら側に沢山質問をされる。その結果、思考の矢印が内側に向く感じで、自分の中で新しい答えが見つかる。

  • ワークショップの決まり事を初回に参加者みんなで決めることで、参加者の一体感が出た。ベクトルが揃ってディスカッションが深まり、その日のワークショップを終えたときには学びの充実感がとても感じた。

私はこれまで、「仕事」というものに対して以下のように考えていました。

  • 上司から指示があったことをやる、OKと言われたことをやるのが仕事

  • 部下が自発的に、良かれと思ってやったことで叱責されることもある

「仕事とはこういうもの」と思いながらも、ぼんやりと、違和感をずっと持っていたのですが、その「ぼんやり」が一気に明確になり、腹落ちしたのを覚えています。
ワークショップをすべて受講し終わったあとは、これまで生きてきた中で感じてきた色々なモヤモヤが晴れたような気持ちになり、なんだか「生きやすい気持ち」になったことを今でも覚えています。

私のような人を救いたい

少し大げさな表題ですが、Management3.0の仕事のやり方、考え方と出会って、私はとても救われた気持ちになれたので、私と同じようなモヤモヤを抱えている人がいるとしたら、これを広めることで救われる人がいるのではないかと思い、まずは勤める会社の中で広めてみようと思いました。
ワークショップを受講した参加者は複数名いました。通常なら「これを社内に広めませんか」など相談をそのメンバーにしそうな気がするのですが、今回は不思議と使命感にかられて、「これを社内に広めたいと思っています!私でやらせてもらっていいですか!?」と参加していたメンバーに連絡して動き始めました。
社内に広める活動は、まだ道半ばの状態ですが、少しずつ社内の行動や考え方が変わってきているのを感じます。
今後の記事で、社内に広めたときのストーリーを書いていけたらと思っています。

私はどう変わったか

Management3.0の中で好きな考え方のひとつに
「なにかを変えるのではなく、実験してみましょう」
という考え方があります。
私は、どちらかというと完璧主義みたいなところがあり、「やるならちゃんとやらないと」のように考えてしまう傾向がありました。
上記の言葉を知って、とても気持ちがラクになりました。
「成功」を目指す余り、意気込みすぎて、疲れたり、反発にあったり、実行までに時間がかかったり・・・。それは「変えよう」としているからです。
「人は変わることに反発するのではなく、変えられることに反発する」という言葉も、Management3.0の中で触れられる言葉なのですが、まさにその通りだなと思いました。
それと今の時代は、先が読めずに変化が速い時代です。そのような時代において、完璧を目指そうと時間をかけていては置いて行かれます。
「うまくいくかどうかはやってみないと分からない。じゃあ早く小さく試してみよう、まずはやってみよう」
このように考えることが出来るようになって、行動の一歩目が速く出せるようになり、実験を多く出来るようになって経験が溜まる速度も上がり、成長を感じれることが増えてきました。何より、新しいことに挑戦することの心理的な障壁が低くなり、気がラクに実行できるようになってきました。

また、「システムをマネジメントする」=「環境や仕組みを良くする」ことの大事さを知ってから色々と勉強をしていくと、組織開発の領域に興味が出てきて、今年から「スクラムマスター」という役割にチャレンジしてみることになりました。

これからも、様々な「実験」をやってみて、よい仕組みづくりをチャレンジしていきたいと考えています。

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