双極性障害Ⅱ型って・・?
双極性障害ってなに?うつ病との違いは?
そんな質問をよくされるようになったので、
私が、本や厚生労働省HPで読んだ中から、重要な点を抜粋し記事にしてみました。
※とはいえどうしても私の書き方になってしまうため、
可能であれば出典元を参照されることを推奨します。
双極性障害って・・・なに?
少し前までは「躁うつ病」と呼ばれていました。
現在は、うつ病とは異なる病気ということが明確になり始め、
「双極性障害(双極性感情障害)」という名称で統一されました。
障害、という響きを懸念して「双極症」と呼ばれることもあるそうです。
うつ病とは異なる病気であり、
原因や治療方法(薬)、症状も異なります。
■うつ病:
(主に)気分が異常に落ち込む『うつ症状』が現れる
■双極性障害:
(主に)気分が異常に落ち込む『うつ症状』と、
気分が異常に高まる『躁症状』が繰り返し現れる。
うつ病は原因によっては、再発せず完治するものもあるようですが、
双極性障害は、(現在は)基本的に完治せず一生付き合っていくものとされています。
(「○○アレルギー」みたいな感じですね。体質だから付き合っていく。)
なので、
治療では【完治】ではなく【寛解】を目指します。
※病状が治まり穏やかであり日常生活に支障がない状態。
種類は2つあるよ
双極性障害は、さらに2つに分けられます。
双極性Ⅰ型:症状が比較的激しい「躁」が現れる
双極性Ⅱ型:症状が比較的軽い「軽躁」が現れる
※筆者はⅡ型です
うつ病との違い5つ
○ うつ病:約15人に一人発症
双極性障害:約100人に一人発症
○ うつ病:男女比1:2
双極性障害:男女比1:1
○ うつ病:平均発症年齢が30代
双極性障害:平均発症年齢が20代
○ うつ病:罹りやすい性格傾向がある
双極性障害:どんな性格でもなりうる
○ うつ病:主に「抗うつ薬」で治療
双極性障害:主に「気分安定薬」で治療
原因は解明できていない
残念ながら現在の医学を持ってしても、
原因は明確になっていないようです。
しかし「脳」「遺伝子」などの身体的側面の影響は確かだと指摘されています。
精神疾患でイメージされがちな、
「ストレスが原因で・・・」とは限らないということです。
私達の”気分”は、脳内の神経伝達物質の分泌などによって
コントロールされていると言われていますが、
双極性障害ではその分泌や受容の異常が指摘されています。
例:
・ドーパミン:快楽・覚醒・意欲などに関係
→過剰分泌されると幻覚や妄想にも繋がる
・セロトニン:日中活動意欲・幸福感などに関係
→分泌減少で、不安やイライラや空虚さが増す
※「抗うつ薬」ではセロトニンやノルアドレナリンの放出量を変化させ、気分を落ち着かせます。
治療は主に3つ
基本的には「完治」ではなく「寛解」を目指して治療します。
「薬物療法」にて症状を抑え、
「精神療法」「生活基盤見直し」で再発予防を行い寛解させる。
といった感じです。
○薬物療法
・気分安定薬/非定型抗精神薬/睡眠薬など
○精神療法
・心理教育
・認知行動療法(CBT) など
○生活基盤見直し
・対人関係療法(IPT)
・社会リズム療法(SRT) など
実は診断が超むずい
○患者は「鬱」のときに診療に訪れるため、
医師は双極性であることを見抜きにくいそうです。
(だいたい鬱病と診断される)
(初診から発見まで平均7年という報告も)
○多くの場合通院してしばらくし、
「躁」へ症状が変化したタイミングで、
患者自身が「治った!」と勘違いし、
通院を勝手にやめてしまうことが多いようです
○もちろん、通院をやめれば再発するため、
うつ病より寛解まで長期化しやすいとも言われています。
おわりに(2行だけ)
医療/医薬業界のスペシャリストの皆さん、
原因や治療方法の解明・確立、がんばれーーー!!!!