自己肯定感ってなんやねん
本や映画を選ぶとき、レビューを読むとその先入観をもってしまって、そういう風にしかみれなくなっちゃうからできるだけみない派です。
でも、この本はネットで買ったから購入前のページにどーんとレビューが出ててつい読んでしまって、そこには読んでて暗い気持ちになってしまった。とかっていうのもあった。
たしかに、わたしも最初この本を見つけたのは本屋さんで、その時少し立ち読みしたら、カウンセリングの会話がそのまま書かれていて、ちょっと重いのかな、、とは思った。
だけどわたしは、こうすればハッピーな考え方になれる!とか、幸せになりたければこれをやめなさいとか、そういうのはどうもムズムズしてしまうから、こっちのほうが気が楽だった。
人や物事に依存してしまうこと、他人を変に敵対視してしまうこと、自己検閲してしまうこと、極端に答えを出してしまうこと、、、著者が先生に話したことは、わたしの心の中にいつももやもやと浮かぶ黒いものを言語化してくれたもののように感じた。
自己肯定感という言葉を簡単に使う人が多すぎて、自分で自己肯定感が低いと言うのは恥ずかしい感じがする。
それもわたしが、他人とはちがうんだ、わたしはほんとにみんなよりつらいんだって思い込んでるせいだと思うんだけど。
とにかく、自己肯定感を上げる方法!って簡単そうにメソッドを語られるよりも、わたしのかわりに鬱々とした感情を吐露してくれたほうが気持ちが楽になるし、先生の言葉は実際にカウンセリングを受けてるみたく、自分に言われているように感じたから、わたしはこの本がすごく好きでした。
著者が勇気を出して病院に行けたこと、すばらしい先生に出会えたことすら羨んでしまうわたしの感想文。
他人を通して自分をみるのではなくて、自分の声にもっと耳を傾けてあげられるようになりたいなあ、、!
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