見出し画像

【低価格ギター解説】Fender&Squierの現行Mustanngを解説! Mustang選びに必要な5つのポイントとは? ハードテイル ピックアップ……

お疲れ様です。タキタロウです。
今回の記事は引き続きFender Mustang祭りとなります。
前回の記事ではムスタングの概要とよくある質問について解説、回答を
行っています。


まだ見ていない方は、よろしければこちらの記事もご視聴ください。
そして、今回の記事では改めてムスタングというギターの進化と
選択の豊富さ、選ぶポイントそして2024年現在、新品・中古で比較的見つけやすい初心者向けモデルを解説していきます。

最後まで見て頂ければ、前回の記事から引き続きムスタングというギターの知識や自分にあったモデルの選び方を理解できるようになると思います。

このチャンネルではギターや音楽を軸に時にはアニメやゲームを絡めながら
マニアックな内容を語っていく記事を配信しています。

気に入って頂けましたら、チャンネル登録、高評価よろしくお願いします。
それでは本編スタートです!



さて、具体的なモデルの紹介の前に、改めてムスタングというギターの進化と選択の豊富さ、そして選ぶポイントについてご説明します。


以前、2000年代まで、エレキギターの「ムスタング」を探す際、選択肢は
「フェンダージャパンまたはヴィンテージ」といった
限られたオプションしかありませんでした。


他のメーカーからの派生モデルも選ぶ選択肢としては存在しましたが、
ラインナップはかなり限定的でした。
しかし、2010年代以降、特に最近数年間で、フェンダーおよびスクワイヤー
からムスタングの新製品が次々とリリースされています。

これは非常にありがたい進展ですが、一方で、
どのモデルを選ぶべきかという迷いも増えています。

前回の記事でも少し話したのですが、Mustangという括りでみるとここ30年、もしかしたら40年ぐらいで一番ラインナップが充実している状況です。
日本で人気のギターというのは何となく分かるのですが、スクワイア、Japan、Mexico、USA全部でラインナップされてるって改めて珍事ですね。

前述したとおり、だからこそ選択肢が多くて選び方が難しい。

■ムスタングを選びに失敗しないための5つのポイント



個人的にムスタングを選ぶにあたってポイントになってくるのは5点

1.ダイナミックトレモロの有無
2.ピックアップセレクター
3.ピックアップ構成
4.ボディ材、指板材
5.塗装


以上の5個です。とはいえ、初心者の人は4と5については特に気にする必要は無いと思います。拘りのある人が見ればよいかと。

簡単に解説すると



1.ダイナミックトレモロの有無はその名の通りムスタング特有の
トレモロが付いているかどうか?ハードテイルやストラトのトレモロが搭載されているモデルもあります。
ダイナミックトロはムスタングの大きな特徴、独自の音を生み出す機構でもありますが、上手く調整しないとチューニングがずれて使い物にならないという側面もあります。


2.ピックアップセレクターはこれは六弦側に設置されるタイプか、写真のような他のギターでもよく見るタイプなのか?ですね。
後者の場合、位相を変えたサウンドが出なくなりますが、
旧来のセレクターを正直多用している人をあまり見たことがありません。
タキタロウも所持していたころは、動かないように正位相で固定していました。


3.ピックアップ構成はその名通り。通常シングル2発ですが、ハム仕様やP-90仕様のものも存在します。


4.ボディ材、指板材こちらもその名の通り。現行機種においてボディにはバスウッドやアルダーが指版にはローズウッド、パーフェロー、メイプルが使用されています。


5.塗装 現行機種の場合大半はポリ塗装、ヴィンテージはラッカー塗装が採用されていました。


お待たせしました。この5点を念頭に置きつつ、
具体的なモデルを見ていきましょう。

■ハードテイル仕様のMustang


今回の記事では、可能な限り低予算で選べるモデルを紹介していきます。
Fender Mustangの大きな特徴は、ブリッジ部分にある
「ダイナミックトレモロ」によって音程を変えるヴィブラート機構です。




しかし、以下で紹介する4機種のモデルでは、この重要な特徴であるパーツを固定式の「ハードテイル仕様」にすることで、リリースされています。




パッと見「ストラトキャスターのブリッジ」にかなり類似していますが、
通常のストラトとは異なり、アームを挿入する穴や背面キャビティ(四角いザグリ加工)がない点に注意が必要です。

ハードテイルブリッジということは、アームで音程を変える奏法(アーミング)ができなくなりますが、セットアップやチューニングについて悩むことなく、そして何よりも販売価格が安いというメリットがあります。これは初心者にとって大きな魅力でしょう。

また、これらのモデルは、「ミュージックマスター」や「デュオソニック」といった、ムスタングの兄弟姉妹モデルにも近いスペックを持っています。

これはデュオソニック



①Squier Sonic Mustang: ギター初心者におすすめの低価格モデル




ギター入門者向けの定番アイテムから始めましょう。
スクワイヤーはフェンダーの廉価版ブランドで、
2023年6月にバレット・ムスタングの後継機種、ソニック・ムスタングを
発売しました。


実売26000円程度と価格帯が低いため、チープなサウンドを想像するかも
しれませんが、その小ぶりでかわいらしい見た目に反して、
意外とラウドなサウンドが魅力的です。

このモデルは主にインドネシアの工場で製造されており、「HH」が型番についた「ハムバッカータイプのピックアップがついたバージョン」と、
「HH」が型番につかない「シングルコイルタイプのピックアップが
ついたバージョン」の2種類があります。



旧モデルのバレット・ムスタングは、2017年からブラック、
インペリアルブルーが選べ、2019年からはソニックグレイも
選べるようになっていました。
新製品のソニック・ムスタングでも、軽量なポプラ材が使われ、
人気の仕様が踏襲されています。

細かい点で比較すると、ボディの表裏に「コンター加工」という
曲面の仕上げが施された旧モデルより、新モデルはフラットな
ボディデザインになっています。

カラーバリエーションとしては、シングルコイルモデルは「
2カラーサンバーストとトリノレッド」、
ハムバッカーモデルは「カリフォルニアブルーとフラッシュピンク」という、ポップなカラー展開が行われています。


②Player Series Mustang 90: P-90風ピックアップ搭載のリニューアルモデル





次に、メキシコのフェンダー・エンセナダ工場製造のムスタング90モデルに
ついて解説します。

製品名の「90」は、搭載しているピックアップ「MP-90」から来ています。
このモデルは2016年の夏に「オフセットシリーズ」としてリリースされましたが、2020年以降は「プレーヤーシリーズ」のラインナップに組み込まれました。

P-90ピックアップは通常、「シングルコイルとハムバッカーの中間的な音色」と表現されます。

ムスタングにP-90を搭載すること自体が少々個性的ですが、
このモデルのMP-90は、少しホットで力強いサウンド設計になっており、
これが強みと言えるでしょう。

こちら価格は9万円程となります。


③Mexico製のPlayer Series Mustang




Mexico機種の中で特に人気なのがPlayer Series Mustangです。
これはハードテイルモデルの3本目で、公式サイトでは単に「ムスタング」と表記されていますが、実は前述したプレーヤーシリーズの
バリエーション機種です。

このモデルは「オーソドックスなシングルコイルピックアップ構成」を
取り入れ、ボディの木部にはアルダー材が使われています。
「ソニックブルー」と「ファイアミストゴールド」の場合、
ミントグリーンのピックガードが使用されます。

一方、「シエナサンバースト」の場合はブラック・ピックガードが採用され、これが別モデルのように見える原因かもしれません。

このカラーの違いだけで印象が大きく変わり、特に後者は「ラージヘッドスタイル」を取り入れているため、1970年代末のムスタングに近い雰囲気を感じる人もいるでしょう。

先に紹介した2機種と同じく、ピックアップ・セレクターは3wayスイッチになっており、これは操作性を重視した現代的なアレンジと言えます。

具体例として、フェンダー公式のデモ演奏記事ではP90搭載モデルとの
弾き比べが行われています。これを視聴することで、
同環境下での音色の違いを確認できるでしょう。

こちら価格は9万円程となります。



④Mexico製最新機のPlayer II Mustang




こちら2024年8月に発売された最新機種となります。
基本的な部分はPlayer Series Mustangを踏襲しつつも、ネックシェイプや
ロールオフされた指板エッジが特徴です。

また、個人的にうれしいのは指板がパーフェローからローズウッドに変更
されたことですね。しかもスラブ張りとのことです。
こちら2モデル共に販売価格は10万円程となります。


さて、ここまで読んで頂きましてありがとうございました。
まだまだ紹介したい機種はあるのですが、冒頭にもお伝えした通り、
市場に出回っているモデルの数が多く、続きは同日アップ予定の記事を
ご視聴頂けますと幸いです。


次回の記事では今回紹介しきれなかった旧来の「ダイナミックトレモロ」が搭載されたモデルを中心の解説、タキタロウが今Mustangを新品で購入する場合のおススメしたいモデルについて紹介していきます。


いつも通り、今回話してきた内容はもちろんタキタロウのいち解釈ですので、紹介した以外にも、ムスタング選びの注意点、ムスタングの魅力があればコメント教えて頂けますと幸いです。


それではタキタロウでした!
バイバイ!


■初心者でも安心!後悔しない!失敗しない!中古エレキギター選びに必要な知識とは?


新しいギターが欲しい! 
でもどんなギターを買えばよいのかよく分からない……
ましてや中古なんて安いけど怖くて手が出ない……

そんな悩みを持つ人にとって

・お目当てのギターの限りなく正確な状態を知るための知識
・コストパフォーマンスに優れた1本、掘り出し物の1本を探し求める知識
・そして長年愛用できる1本を探すための知識

みたいな情報源があればめちゃくちゃ助かりますよね?
そこで今回、紆余曲折あってギターを手に取って今年で20年。
これまで、友人、後輩、同僚、ネットでもギターの購入の相談にものってきて、自身も累計400万円ぐらいはギターに使ってきてた人間の知識を詰め込みました。
詳細はこちらからご確認ください(^^)/

ギターの選び方ノウハウは、あなたが今後ギターを続けていく限り
ほぼ一生腐ることが無い知識となります。
良いギター、後悔しない納得の一本を見つけて、練習すると
上達も早いですし何より楽しい時間が過ごせると
思いますので、いかがでしょうか?

■コピーライト&引用元

Made in Japan Traditional 60s MustangR
https://www.fender.com/ja-JP/electric-guitars/mustang/made-in-japan-traditional-60s-mustang/5364300305.html

American Performer MustangR
https://www.fender.com/ja-JP/electric-guitars/mustang/american-performer-mustang/0115510372.html

Player MustangR
https://www.fender.com/ja-JP/electric-guitars/mustang/player-mustang/0144043553.html

Player II MustangR
https://www.fender.com/ja-JP/electric-guitars/mustang/player-ii-mustang/0140460506.html

Squier Sonic MustangR
https://www.fender.com/ja-JP/squier-electric-guitars/mustang/squier-sonic-mustang/0373652503.html

Squier Sonic MustangR HH
https://www.fender.com/ja-JP/squier-electric-guitars/mustang/squier-sonic-mustang-hh/0373701526.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?