炭酸が好き過ぎるライター 1
今、あなたのお肌がどんな状態でも、お手入れ次第で美しく蘇る
肌がボロボロだった私だからこそ続いた、美容ライターというお仕事
27歳で広告制作会社から独立した時に、ご祝儀としてまわしてもらった大手エステサロンの仕事。このご縁がきっかけで還暦を過ぎた今でも、美容専門誌のライターとして美容に関わらせていただいております。
会社勤めの時代、製薬会社や保険会社を担当していた私。独立を機にはじめて美容業界に足を踏み入れたわけですが、その頃の私は、まったくといっていいほどお肌には無関心。無関心でいられるほど、お肌に自信があった・・・、実はまったくの逆。
10代の頃はウィンドサーフィンに夢中になり、社会人になってからはゴルフ三昧で紫外線浴びたい放題。独身時代は、真夜中だろうと、明け方であろうと、例え徹夜が続こうとも、仕事の後は遊びに繰り出すのがお約束。
夜な夜なタバコ片手にお酒、小腹が空けば夜明けのスィーツ。
「汚肌をつくる10カ条」すべてに○がつけられるくらい無軌道・無分別な私でした。こんな日々で「美肌が欲しい」なんて言えるわけも無く。仕方がないので「ボロ肌でも、たくましく生きていく」と開き直っていました。 そんな私が独立後、取引のあった広告代理店のご厚意により「美」の仕事に関わることができたのは、ましてや、それが現在まで続くとは!
「運」が良かったとしか言いようがありません。いや、企業の懐が深かったというべきでしょう。いい時代に生まれついたものです。よほど前世の行いが良かったのかもしれません。
などという愚にもつかない与太話は別として、私が本記事で訴えたいのは
【今、あなたのお肌がどんな状態でも、お手入れ次第で美しく蘇る】
という事実。
どんな高価な化粧品も天然のクリームには敵わない
ボロボロのカサカサ肌だった20代の私が、60歳を超えてもシミもなく、毛穴の開きも目立たず、スッピンで堂々人前に出られるのは炭酸のおかげ。
27歳で美容業界に足を踏み入れ、仕事を通して多くのプロの方からお話を伺い、自ら様々な美容法を体験して以来、ボロボロでガサガサだった肌はスベスベで透明感のある肌に生まれ変わりました。それどころか、20代の頃より今の方がずっと美しい肌になれたのです。
もし、私が生まれながら美肌の持ち主で、ずっと美しいままだったら、おそらくこんな劇的な変化は体験できなかったでしょう。いや、それどころか【今のお肌がどんな状態でも、お手入れ次第で根本から美しく蘇る】という気付きもなかったはず。
若かりし頃、汚肌だったからこそ皆様にお伝えできることもある。そう思って記事を書くことを思い立ちました。
本来は、職業上、美容についてはフラットでいなければならないのですが、友人・知人、時にはみず知らずの方まで、私に「美肌のために何をすればいいのか」を聞きにわざわざオフィスまで足を運んでくださいます。
そんな時は時間の許す限り、取材でお会いした医療や美容のプロから伺ったお話をもとに私自身の体験を含めながら、たった一つの真実をお伝えさせていただいております。それは「どんな高価な化粧品も天然のクリームには敵わない」ということ。
10人のプロがいれば10通りの美容メソッドが存在するほど、どなたも自論をお持ちです。ですが、面白いことに皆さん最後には「どんな高価な化粧品も天然のクリームには敵わない」とおっしゃいます。
それほど、人間の体の仕組みというのは慈愛に溢れ、奥深いもの。もちろん、外側からのケアは大切です。日々、外気にさらされ紫外線を浴び続けなきゃいけないお肌ですから、毎日のメンテナンスや外的刺激から「護る」ことは必要です。
しかし、外側のケアはあくまでもサポート的な処置でしかありません。例えるなら、虫歯が痛み出した時に鎮痛剤を飲む感覚ですね。虫歯を治療しない限り、またすぐに痛くなるわけですから、薬はあくまでも一時的な処置。お肌のケアも同様で、皮膚の裏側を何とかしない限り、良質の天然クリームは分泌してくれないのです。
お肌は、本来排泄器官。入れるより出す方が得意なのです。何層ものバリヤ層に護られているため、そうやすやすと成分が通るはずがありません。
エステサロンに通われたことのある方なら、ご存知でしょうが、どこのサロンもエステティックの要はマッサージ。化粧品は、あくまでもサポート的な位置づけです。マッサージによって代謝リズムを整え、お肌自身が良質な天然クリームを生み出せるようにするのが目的です。
残念ながら、老化からくるお肌の劣化は止めることが出来ません。ですが、お手入れ次第では、そのスピードを遅らせることは可能です。そのためには「天然クリームを生み出せるお肌」であることが絶対不可欠。
私が、30年以上に渡り見聞きし体験した美肌に関する事実を、こちらであますことなくお伝えしたいと思っております。
山のように届くサンプルの中から宝を見つけ出す
美容専門誌の編集部には、化粧品やコスメ、サプリメントなど沢山サンプルが届きます。ウチのチームは、届いたサンプルは男女関係なくスタッフ総出で、かたっぱしから試し使用感や結果などを報告しあいます。
その報告をもとに、取材の依頼をかけたり、新製品として誌面にのせたりするのです。
届く製品は正直に言えば、玉石混淆(ぎょくせきこんこう)。素晴らしいものから、(えーえっ!?)と思ってしまうようなものまでいろいろです。素晴らしいものは、ちゃんと世にでますが、第一印象で(えーえっ!?)と感じたものは、やはり陽の目を見ずに終わっているような気がします。あくまでも、主観ですが。
(えーえっ!?)の内容は、化粧品を批評するのが目的ではありませんので、いずれ別の機会にお話するとして。
私がぜひ取材をしたいと思う製品のポイントは3つ。
●体感が得られること
●肌に負担をかけない成分・製法であること
●適正な価格であること
これは、単に安いか高いかではありません。美容産業に関わらず、どの分野もそうですが新製品・新製法開発にあたり、企業は莫大な時間と費用をかけています。
ですから、どうしても発売初期は高めの価格設定になるのは当然で、決して不適正とは思いません。
問題は、すでに普遍化し流通している成分なのに「ありえない金額」をつけているもの。
まあ、大量生産しているか、していないかの違い(つまりはロット)で、多少の幅は出るでしょう。ですが、相場のン百倍の価格設定は私の中で「適性」とは言えないのでパスしています。
あと、注意したいのは逆に「ありえないくらい安価な製品」。オーガニックで、非加熱製法でつくった植物オイルが「この値段!?」(ありえない・・・)というケースも、私の中では赤信号です。
私が関わっている美容専門誌はプロ向けなので、記事に関して読者はかなりシビア。取材もせずに主観だけでいい加減な記事を書くと、たちまちクレームの嵐。
中には「お宅の記事を信じて使ったのに、どうしてくれるのっ!!」と怒鳴り込まれることも。よく事情を伺うと、ウチの本じゃなかったなんてオチも時々・・・。
いずれにしても、記事によって採用を決めるサロンさんやプロの美容家さんも多いので、思い込みは許されません。
徹底した取材を行い、医師のご意見を頂戴するなどチェック&チェック
を行った上で公開しています。これが私のライターとしての矜持でもあります。
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