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ニュースと法学
滝川沙希です。
今回は、暇つぶし的な記事です(笑)
ニュースに触れると意外に法学に関係することが多いことに気が付きませんか?
目前の試験に目を奪われてしまうと、そういうニュース自体に触れることがどうでもよくなる方もいるかもしれません。
というか、私がそうでした。
たしかに明日が定期試験なのに、興味があるニュースを法的に分析するというのは、なかなかの自信が必要ですが、十分な自信を得てから試験に突入するということは、あまりありませんでした。
しかし、そういう切羽詰まってない状況でしたら、気にあるものについて考えてみるのは、意外に、役に立ちます。
新聞・TV・ネットの前に想像する
やり方は、今から考えようとしている事態に、何かしら法律が絡むのではないかと想像するのです。そしてその法律の名称はなんなのか想像してみる。名称が浮かんだら、その法律の目的は何なのか想像する。そして、自分なりのイメージが浮かんだところで、答え合わせをする!
たとえば、最近話題のコロナウイルス関係では、クルーズ船が英国船籍で、本来は英国が責任もって対応するべきだという論調が一部にみられました。その根拠は、「旗国主義」(きこくしゅぎ)という法原則なんですが、これはどこの規定されていると思いますか?
国際法(国際関係法(公法))ですね。
旗国主義は、もともと、慣習国際法で条文ではありませんでしたが、現在は法典化されています。一般に「国連海洋法条約」と呼ばれる条約の中に規定されています。
まさかの条約でしたね。
でも、読み方は国内法と同じです。恐れる必要はありません。
せっかくですから、紹介してみましょう。
○第九十四条 旗国の義務
1 いずれの国も、自国を旗国とする船舶に対し、行政上、技術上及び社会上の事項について有効に管轄権を行使し及び有効に規制を行う。(略)
「あれ?英国が有効に管轄権を行使してないように見える。
どうしてそうなったんだ?」
こういう知識を得てからニュースを見るのも、また一興ですね。
もし、将来のあなたが、国の役人なら、即座にこの規定を指摘する立場にいるかもしれませんね。
まとめ
世の中大抵のものには、法が絡むということで、法的根拠を考えるようにしておいてはどうかという提案をいたしました。
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