学部学生のための法学概論のやっつけかた
滝川沙希です。
法学概論は、本を一冊ざっと読んで過去問解けば終わりというお話をします。
法学概論で何をやるのか
まず、法学概論(大学により名称はそれぞれ)では、法学での基礎的な知識を習得することとされています。
やれ、自然法と実定法だとか、慣習法と成文法だとか。条約とはいったい何なのか、日本の場合誰が締結するのか、国際法は法か・・・。
なかには概論で扱うのが適正なのかどうか私には不明なものもありますが、そこは本の執筆者のお考え次第なのでしょうね(条約の締結権者とか、完全に憲法学でしょう)。
さらには法哲学の分野も出てきたりします。
範囲があいまい
つまり、法学概論の勉強範囲が、教える側の都合で、いろいろ異なっているわけです。そこで、学生としてはいったい何のために勉強するのかという観点から割り切る必要があると思っています。
まずは、単位取得。これが最低限の必要性です。
そして、行政書士試験の合格。これが私の記事での目標ですね。
単位取得は必須なので、そこは学部の過去問を可能な限り収集することになります。
そのうえで、行政書士試験の科目にも、法学がありますので、そちらを眺めていただければと思います。一応、公の目に触れる問題ですので、練られたものが出題されます(学内問題がアレだとは言っていません)。
実際の出題
行政書士試験の過去問は、「見做す」「推定する」の違い等言葉遣いのお約束関係、「条理」が法源なのかのような法源関係のように、本当に概論で扱われるべきものが出題されていますので、大学の定期試験対策としても、役に立つと思います。
お勧めの本
皆さんが受講する講義で指定された本のほかに、これはどうでしょうか。
弥永真生『法律学習マニュアル』第4版、有斐閣
経済学科から法律学科に学士入学した先生の本。東西の大学での教授経験あり。250ページ余り。小論文の書き方までフォローしています。
最初は法学部でなかったということから、いろいろな違和感がおありだったようで、細部まで目配りのきいた本です。ウィキのリンクを貼りますが、ちょっと信じられないような経歴です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A5%E6%B0%B8%E7%9C%9F%E7%94%9F
まとめ
法学概論は、行政書士試験過去問で習得できます。