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残酷な社会で生き延びるために

滝川沙希です。
自粛して家の中に閉じこもっている皆様、大変お疲れ様です。

ちょっとした用事で付近を一周してきたのですが、郊外型飲食店の駐車場はどこもガラガラで、走行する自動車などの絶対数も少ないかなという印象です。

経済の専門家ではありませんので、ここまでにしておきますが、巷間言われているとおり中小の資金繰りは厳しいのものがあるのかもしれません。

どうやってのりこえるか?著書に学ぶ

前置きが長くなりました。皆さんが将来的に就職したとして、このような全く不測の事態に陥ることもあり得るわけです。会社から首になるどころか、極端な話、会社ごと消滅することもあるわけです。

絶望的な社会ではありますが、こうした中で若い方々にサバイバルの術を説く書物もあります。例えば次のような。

◆瀧本 哲史『僕は君たちに武器を配りたい』2011年 講談社
 資本主義の中で生き抜く術は、専門家になることと読めました。はまる人には、はまる本ですね。何か大きなことをやらなきゃいけないような気になるのかもしれません。
著者を博識とは思わないし、引用例が陳腐でですが、実際に成果を出しているので良いのでしょう。東大内田貴ゼミ出身だったと記憶。

◆橘 玲『人生は攻略できる』2019年 ポプラ社
 『上級国民/下級国民』、『言ってはいけない 残酷すぎる真実』などで知られるベストセラー作家が若年層向けにに書き下ろした本。基本的に事実に基づいた論しか展開しませんが、そこはベストセラー作家。飽きずに最後まで読者を連れていきます。瀧本氏の本よりもこちらの方が説得的に感じますが、どちらもよんでおきましょう。

◆大内 伸哉『君の働き方に未来はあるか』2013年 光文社新書
 神戸大学で労働法を教えてらっしゃる大内先生の本。雇用と請負という法学者らしく、契約の違いを軸に社会人を語り始め、解雇法制、イタリア事情、プロ論へと進みます。基本的な思想は橘玲氏に近い。新書ですが情報量は多いです。「学部卒 受難の時代?」(p.202)と一体何事かという見出しもあります。切り口は違いますが、面白いです(?)

これらの本に共通するのは、専門的なスキルを磨けということです。生年が瀧本氏1971年、橘氏1959年、大内氏1963年と12年の中に納まるので、今年度大学に入学した18歳の皆様からすると、総じてオジサンなのでしょう。
ただ、そのオジサンがそれなりに人生を歩いてきた中で「専門性を磨かないと生きていけない」旨説いているのです。

批判をする前に一読をお勧めします。これらの本を論破できれば良いですね。

まとめ

自分がいまどのような社会に存在しているのか。読書を通じて、みなさんなりの認識を得られれば良いですね。

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滝川 沙希
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