発展する梅田
仕事の都合で、梅田に新しくできたビルの割と高層階に上がった。
そこから発展する梅田を見下ろす。
茶屋町にもいつの間にか何本もタワーが建ち、うめきた、ヨドバシの2期のリンクス、もうすぐ建て替わる新阪急ホテルとか、なんだか野暮ったいバスターミナルとか、デッキとか、色々見ていると、ほんとにこの10年くらいでどんどん梅田は発展していっていることが分かる。
あの大阪駅の大屋根ができたのはいつだったか。ルクアができ、伊勢丹ができ(すぐに閉じ)、大丸が南に増築し、阪急百貨店が建替わり、旭屋書店やブックファーストはつぶれ、阪神百貨店も建替え…。
仕事を始めたころに話のあったプロジェクトがどんどん完成していく。梅田はどんどん変わる。梅田に限ったことではないが、その規模やスピード、変わり様と、梅田の発展は凄まじい。
失われたものを嘆いたり、懐かしんだりとかの時間も許さないようだ。旭屋書店とブックファーストを行ったり来たりしてた日々は夢や幻のようで。どんどん新しく、ツルツルになっていく。
でも、はたして、楽しくなったんだろうか。買い物するとこ、食べるとこ、働くとこがこんだけ増えて、僕らは梅田をますます好きになったんだろうか。その辺はよく分からない。
心斎橋や難波から、南船場や北堀江から、梅田に行き先がシフトしただけで、誰かにとってはシメシメと成功だったりするのだろう。資本主義なんてそんなものかもしれない。
梅田のゴールはどこにあるのだろう。
すべてを食いつくし、君臨し続けることなのだろうか。
いつか淀川や中之島まで広がり、拡張限界に達することなのだろうか。
そんなことを考えていると、ようわからんなと呟いて、大阪駅ビル前の宝くじ通りで立ちションでもしたくなってくる。ぐでんぐでんに酔っ払い、街中にシミを残したくなる。
そんなんようせんけど。