モリタキオ

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最近の記事

東京出張 めぐる

日曜日にしか会えない人たちに会いに東京へ。 新幹線の始発で大阪を出ると東京駅に8時半に着く。8時半、いつもの日曜日なら起きたところ!の時間に、東京駅にいるのだ。なんだか得したような気がした。まあ、早起きしたんだけど。 午前のその仕事を終えてから、晴海フラッグ、渋谷へ行って宮下公園、北谷公園、100BANCH、原宿へ移ってハラカド、南青山へ行ってシェアグリーンと見たかったプロジェクトをめぐる。 宮下公園は、特に強烈だった。 立体公園制度を使って作られたというのは理解できる

    • 牛丼(ランダムワード小説)

      夜の駅前広場で、僕らは待ち合わせをしていた。 目の前をたくさんの人たちが通り過ぎていく。電車が着くたびに駅の改札からあふれ出るように人がわき出てきて、ほとんどはバスターミナルに向かい、やがてバスに乗り込んでいった。 朝にはその逆が起きるので、さながら吸って吐いてを繰り返しているよう。 僕はそれをぼんやりと眺めながら、彼らの到着を待っていた。となりのベンチには同じように誰かのことを待っている女がいたが、さっきからひどく咳き込んでいて、どうにかしようという気にはならなかった。 今

      • 残業短歌

        年賀状仕舞いを送るためのリスト 作る意味ある?何度も聞いた 出張先でWeb会議を入れてくる奴は 鬼畜と呼んでも差し支えないです 小便とコーヒーを入れる間にだけ 仕事をしているような一日

        • マイレビュー ルックバック

          Amazonプライムで、ルックバックを観た。 チェーンソーマンの藤本タツキが突如(だなと当時思った)発表したジャンププラスの読切漫画の映画化。漫画のサイズに合わせて、1時間という短い尺になっている。 チェーンソーマンの面白さがよく分からず、すぐに読むのをやめた。年を取ったんかなと嘆いていたが、このルックバックを読んだとき、心から藤本タツキを絶賛できたのが嬉しかった。たしか夜中に見つけて、布団の中で一気読みした。 そのままSNSでトレンド入りして、盛り上がったところで、京アニ

          マイレビュー ぼくとパパ、約束の週末

          目が廻るほど忙しかった9月からの2ヶ月がひと段落し、休日出勤の日々を取り戻すべく振替休日をとった。そして、かねてから観たかった映画を観に行く。どういうわけか、朝8時半からという普段の出勤より早い朝である。 「ぼくとパパ、約束の週末」、それらしいタイトルだが、原題は「週末の反逆者」。原題はたしかに日本人には分かりにくいけど、原題からかけ離れた邦題をつけるのは本当にやめてほしい。タイトルはとても大事な創作物のはずだ。 邦題はともかく、映画はとても素晴らしかった。 朝イチに観に

          マイレビュー ぼくとパパ、約束の週末

          残業短歌

          よくわからん人によくわからん話されても話せる オトナになったな 実験を重ねていつの間にかやら街は変わる おもてたとおりに 眠たいと口を開ければ言っている あくびは出ないが瞼は重いぞ

          雑踏とタワマン

          東通の裏、新しくできたタワマンは、飲食店の並ぶ雑踏と対峙する。広い歩道、グリーンベルトのような植栽帯。まるで趣味も嗜好も違うふたりが面と向かいながら、無視し合っているかのような通り。 タワマンを設計する人、分譲する人、いったいどんなことを考えてこうなったんだろうと頭を抱えてしまう。ここにタワマンを作るところから疑問はあるが、ここに作るのであれば、ここの土地を読み取り、ここの土地に馴染んだものを考えられないものか。まるで考えのない計画に唖然とする。 たのむで。

          雑踏とタワマン

          午後半休

          週末2日間仕事が詰まっていて、ようやくひと段落したので、溜まっていた仕事を片づけ、午後は休むことにした。考えたら午後半休なんて、ずいぶん久しぶり。 南森町で中村屋のコロッケを4つ買って、嫁にはサプライズで家に帰った。 ここ数週間忙しくて、なかなか子どもたちにかまってあげられなかったけど、疲れが溜まっていたので寝ていたら、息子にサッカーしたぁいと泣かれた。しゃあないなぁと家でサッカー、1vs1をしているとシザース(カズが昔よくやっていたボールを両足でまたぐフェイント)を披露され

          時計(ランダムワード小説)

          いつの間にか日が傾いて、影がゆっくりと薄く伸びていた。僕はひとり、公園のベンチでひたすらループし続けるEDMを聴いていた。 子どもたちが帰っていく。ボールを取ってあげた子が手を振ってくれる。 公園の隅に不審な女が現れて、草むらにしゃがみこんだ。野良猫たちに餌をあげている。猫は警戒する様子もなく、感謝する素振りもなく、なんだか義務的な顔つきで餌を食らっている。 公園の真ん中には、高いポールが立っている。その先には時計が付いていた。時刻は2時を指している。昼の2時か、夜の2時かは

          時計(ランダムワード小説)

          拾う

          娘はよくモノを拾う。 お金もよく拾うし、拾ったらあかん!と言うとずっとその落とし物を気にしている。 子どもだから地面が近くてよく気づくんだろうと思っていたが、弟はぜんぜん拾わないので、やっぱり落とし物を見つけるクセがあるんだろうか。あるいは、得意なのかもしれない。 昨日、工場の多い津守のほうまで子どもたちとイベントに出かけたら、帰りのバス停でいいモノ拾ったと見せてくれた。 基板である。これって携帯電話とかに入ってるやつ?と聞いてきたから、何かで見て知っていたのだろう。公文を長

          残業短歌

          働けど終わらぬ仕事をなんとかして シェアして減らしてやりきれという 残業代  青天で出る時代には ちゃりんちゃりんと口ずさんで生きろ この先に何があるかと問われたら 行ってみて君が教えてほしい

          今日の一言 門真古川橋編

          today is the first day of the rest of your life. 今日という日は、あなたの残りの人生の最初の日です 自治会館の中にある黒板に記された名言。 刺さる〜。 けど、なんでや?

          今日の一言 門真古川橋編

          博多出張 新幹線

          新幹線で大阪へ。 博多駅近くの会議室から駅に向かい、焼き立てなんばん往来を買い、昼メシにラーメンを食べていたので餃子を食し、すぐに新幹線に乗った。 新大阪から東京、博多、大して時間は変わらないが、乗っている感覚はけっこう違う。 東京行きは京都、名古屋、そして延々と続く静岡を経て、横浜、東京である。名古屋までは50分、割とすぐに着く感覚があるので、とにかく静岡が長い。まるで静岡が邪魔をしているような感じだ。とはいえ、ほとんどトンネルもなく、割と快適な時間が過ぎていく。一応、富士

          博多出張 新幹線

          博多出張 博多の女

          博多出張。どうしても、博多の女性をみると、おお、さすが博多と思ってしまう。たぶん偏見だと思うけど、やっぱりなんとなくシュッとしてるな、と感心してしまう。たまに、んん?と思っても、外国語を話していたりして、なおさらやっぱり!と。 よく考えたら、美人の町とかいうけど、美男子の町は聞かない。あるんやろか。男に比べて、女性は内面を見てくれるのかもしれない。そんなことないか。そう考えても、どう考えても、男はバカなんだろうな、ということはわかる。 特になにするでもなく、博多の夜の街を歩い

          博多出張 博多の女

          選挙と天皇杯

          娘が昨日足を捻挫してしまったために、買い物にいく予定を変更して、一日近所で過ごした。 午前中に学校まで投票に行き、それからコメダで昼メシを食べ、少し買い物をして、天皇杯を2試合みて、夜には選挙速報をみた。 天皇杯は、関西3チームが準決勝まで残り、つまりは我がセレッソだけ敗退していたということで苦々しい気持ちで見ていたが、ガンバは劇的な勝利をおさめた。正直、ガンバには負けてもらい、サンガに勝ち進んでもらうことを願っていたから、ガンバが勝ち、ヴィッセルが勝つのは、あまり喜ばしくな

          土星(ランダムワード小説)

          土星病という病気がある。 もちろん滅多にない病気だ。すぐに治るといわれているが、治し方はわかっていない。 症状は、顔のまわりに輪っかができること。ただし、人には見えず、自分だけが輪っかがあるように見える、感じるだけである。一種の強迫観念のような妄想のようなものに近い。 そんな土星病だが、実は伝染る。 私は、5歳の娘に、その土星病を伝染された。 ある朝、娘が土星になってる、土星になったと泣いた。妻と泣いている娘に駆け寄り、よくよく話を聞いたところ、顔のまわりに土星の輪っかみたい

          土星(ランダムワード小説)