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バチェラー5は名作になるのか

バチェラーのシーズン5が8月3日にスタートし、昨日2回目のエピソード追加で、もう女性陣が3人にまで絞られてしまった。
あまりに展開が早い。というか、一気に3話も上がるから、夜中まで観てしまう。一週間楽しみにしてるのに、一日で消化してしまう。頼むから、1話ずつにしてくれ。頼むから。

今回は、バチェラーらしからぬ男、長谷川恵一さんがバチェラー。言わずとしれたバチェロレッテ2、尾崎さん回で最後の二人にまで残った男である。今思えば、バチェロレッテのときの長谷川さんはどう見ても尾崎さんとうまくいっていて、自然で、多少不器用さはあったが、とてもまともな好青年だった。最後、視聴者的には大どんでん返しだった結末でヒールを演じていたマクファーレンに最後のローズを奪われ敗れていった。敗因は、まっすぐに愛を伝えることが足りていなかったんじゃないか、というのが大方の見方だった。
そんな彼が今度は選ぶ側に回る。同じ境遇のコウコウがバチェラー4で暴れまくったのが記憶に新しいが、長谷川さんは会社も作りたて、生粋の金持ちモテ男感もない。女を手玉にとるイメージもない。果たしてバチェラーになれるのか。
そう、バチェラー5は、長谷川さん目線、彼の成長を描くシリーズとして始まった。どちらかというと、女のドロドロが面白いバチェラーだから、かなりこれまでのシーズンと違う。とはいえ、これまでも始まってみないと分からなかった。バチェラー3の友永さん、バチェロレッテ萌子さん、バチェラー4のコウコウとキャラの濃い主役が、始まってみるとどんどんとそのシーズンの色を作ってきた。

はじめから主役として期待された長谷川さんだが、とても優しく、素直で、不器用で、いかにもモテる雰囲気はないが、好感が持てるそのままのキャラで突き進んでいった。
女性陣との会話で子どもの話をしてしまい、下手を踏んだら次の日にちゃんと謝る。ノリで指切りしてしまって気まずくなったらもうしない。カクテルパーティーで過呼吸する女にはローズを渡して休ませる。どんどん彼らしい判断で突き進み、そしてそれはその場その場で支持を得ていく。
そんなこんなしているうちに、残っていく女性陣が気づいたらキャラの立った人たちが残った。
今週公開されたエピソード4では、明らかにめちゃめちゃいい女の(個人的な推し1位)西山さんと、長谷川さんにちょっと偏執的なほど愛が強めのリサさんの二人を2オン1デート(負けた方は帰らないといけない厳しいやつ)に誘う。視聴者的にはどちらも最後のほうまで残りそうなキャラ。苦渋の判断を迫られる(視聴者も)。
そして、神回と今田さんらが唸ったエピソード5では、バチェラー初のストールンローズ(女性からデートを奪いに行けるが、失敗したら帰らないといけないきついやつ)が登場。誰が2ショットデートを奪いにいくか、傍から見てたら絶対にいやぁな会議が行われる。2ショットしているのは、明らかに今回のメンバーの中で長谷川さんのことをまだ好きになっていない大内さん。だが、このユニークな女性、めちゃめちゃ優しくて、芯が強くて、面白い。飛び抜けて魅力的な女の子なのだ。そして、ストールンローズは、これまで一度も2ショットになっていない月田さんという大人しい女性が使うだろうという既定路線に対して、すでに過呼吸になるくらいゾッコン発情状態の竹下さんが使いたいと言い出して、、、と、まさにドラマを超えたドラマの展開になっていく。
そしてエピソード6、ここで最後3人に絞られる。つまり、リゾートラブ的なメキシコの旅はここで終わり。残った3人は日本に帰り、家族をバチェラーに紹介する。リゾート地での華やかなデートから、結婚に向けた現実的で生々しい展開に移るのだ。その3人を選ぶ局面。
本当に誰が選ばれてもおかしくないツワモノ揃いの残りのメンバーの中から、結果的には非常に納得感のある3人が選ばれた。個人的にずば抜けて魅力的に感じる2人と、まぁこの人は選ぶんやろうなという濃密な交流を積み重ねてきた1人。
その中でも、大内さんは驚くことに、こんな局面に来て、サプライズローズ(ローズを渡すセレモニーの前に貰うこと)を受け取る(通常サプライズローズはローズ一本の重みが大きい後半では渡されない)。ストールンローズで初めての2ショットデートを竹下さんに奪われ、そこでもう帰ろうかと思いましたと突き放した彼女、いつまでも敬語を続ける彼女に、バチェラーは完全に追いかけモードになったのだ。
バチェラー、これまでのシリーズを観てきて思うのは、めちゃめちゃ愛を伝える攻めタイプか、冷めた感じでむしろ追いかけられるのを待つ守りタイプか。どちらも最後らへんまで残る気がする(中途半端なのは消える気がする)。そして、意外と守りタイプのほうが最後は強い気がする。
シーズン1、2は完全に守りタイプが選ばれた。事件が起きたシーズン3は攻めタイプが選ばれたが、その後守りタイプに切り替え結婚までいった。シーズン4は友だちだった女が最後いきなり逆転の展開で選ばれたから、どちらかといえば守りのイメージ。ちなみに、バチェロレッテの場合は、長谷川さんが破れたシーズン2は完全に攻めタイプが勝ったから、男女での違い、男は結局追いかけるのが好きという見方もできる。
そんな中で残った3人は、大内さんが完全に守りタイプ(追いかけられタイプ)、西山さんもサバサバした守りタイプ。竹下さんが完全に攻めタイプ。
バチェロレッテで攻めタイプに破れた長谷川さんは、ぐいぐいくる女を選ぶのか、自然体で一緒にいて居心地のいい女を選ぶのか、はたまたぐいぐいいきたくなるか弱き女を選ぶのか。
なかなか面白くなってきた。
というか、長谷川さんのキャラもあり、残っている女性のキャラもあり、これまでにない面白い展開になっている気がする。
個人的には、初めからめちゃめちゃいいやんと思っている推しメン(西山さん)がここまで残るのも初めてなので、嬉しい。そして、回を重ねるごとに魅力がビシビシ伝わってくる大内さんがいきなり1位に躍り出てる感もたまらない。
さあ、どうなるか。
余計な情報を入れずに、あと一週間を待ちたい。


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