もえるもの もえないもの
子どもらと花園中央公園に行った。
ラグビーの聖地、花園のラグビースタジアム(FC大阪のホームでもある)のある公園だ。
スタジアムやラグビー場のほかにも、大きな遊水池が陸上グラウンドや公園になっていて、一昨日の大雨を受けて半分水浸しになっている脇で東大阪市民まつりが開催されていた。
我々のお目当ては、奥の子どもの遊具広場。ロケットを模したデザインの超大型遊具があり、たくさんの子どもたち+親が集まっていた。ちなみにプラネタリウムもあるそうだ。
駅から少し歩くが、電車でも行けるし、うちからも割に近い。これは使える。おしゃれでなくてもいいから、ゆったり寛げて昼飯も食べられるカフェがそばにあるといいのに。
ところで帰り道、ラグビースタジアムの前にある円形の広場に奇妙なモノを見つけた。一見花壇のようだが、石で作られた立方体の箱状のものが2つ並んでいる。立派な銘板が貼ってあり、それぞれ「もえるもの」「もえないもの」と書いてある。
一瞬ゴミ箱かと思ったが、少し花が咲いている。ただ、花といっても雑草みたいで花壇というには寂しい。ゴミ箱だとしたら、ほとんどゴミを入れる余地はなく、またゴミも入っていない。さらにはゴミ箱にしては立派すぎる。
「燃えるごみ」「燃えないゴミ」と書いていれば、元ゴミ箱というのは確信が持てるのだが。「もえるもの」「もえないもの」である。意味深。
ゴミ以外に、もえるもの、もえないものって何だろう。ここはラグビーの聖地。そして、ロケットやプラネタリウムがあるように宇宙がモチーフ(東大阪市といえば、町工場が人工衛星を飛ばした話が有名だ)。どちらも夢と情熱なくして語れない。
君にとって、もえるものは何だ?
あるいは、もえないものは何だ?
もえるものに費やせているか?
もえないものに奪われていないか?
子どもたちと公園をハシゴした日曜日の夕方に、うんと情熱的な問いを突きつけられたのだった。