駅の忘れ物

鉄道忘れ物市というものをたまに見かける。誰が好き好んで他人の忘れ物を買うんだろうと思うが、結構人気らしい。世の中、変な人が多い。
よく使う駅も忘れ物をよく見かける。近くに飲み屋が多いので、酔っぱらいたちが置いていくのだろう。そうじゃないと説明がつかないものも多い。
例えば今日、券売機の下に、黒い靴下が落ちていた。今日はたしかに暑い日だった。夕方にはざっと通り雨も降ったようだ。靴下を脱ぎ捨てたくなるような日だった。
でも、駅の券売機で脱ぎ捨てるか？
この靴下もまた鉄道忘れ物市みたいなところで販売されて、そして物好きが買っていくのだろうか。そう考えると需要と供給がとれているのかもしれない。
例えば、寒くて仕方なくて裸足で外出したことを後悔している石田純一かぶれのおじさんが、たまたま見かけた鉄道忘れ物市で歓喜して買うのかも。
黒はニーズが高そうだ。