集中する時に、集中できない当たり前の理由
何か作業をしていて、ボーっとしていたら、メチャクチャ時間が過ぎていた。
という人はメチャクチャ多いだろう。
仕事から帰って疲れがたまっている状態で、集中を要する作業をしても、ボーっとしてしまうのは当然。
だけど、そんな状態であるにもかかわらず、なぜかその集中できない状態にもかかわらず、自ら強制的にがんばろうとしてしまう。
その時間帯にすることが「アタリマエ」になっているからです。
人は、おなかたすいた時に食事をし、眠くなったら睡眠をとる。
このバイオリズムと同じように、集中してできる時とそうでない時があることに、ほとんどの人が気づくことなくやってしまうのである。
あなたも経験あるはずです。
「仕事で疲れているので全然すすまない」「結局なにもできずに終わってしもーた」とか。
そりゃそうです、おなかが空いてもいないのに、無理矢理何かを食べようとしているからです。
なので、どの時間帯にどの作業をするべきなのかを、もう一度考えてみる事が大切。
要は、どのタイミングで集中できるかを、見つける事。
いつものより、2時間ほど早く起きて、早朝にやってみると以外と集中して作業ができた、ということもあります。
お風呂上りのスッキリしたそのタイミングで、すぐに取り組むと、以外にも集中できてスイスイ作業ができた。という気づきが得られるかもしれない。
では、どうすれば、ベストなタイミングを掴めるようにすればいいのでしょうか?
「オン」と「オフ」の切り替え
本当に集中したいとき、つまり、「オン」に使うためのエネルギーが足りなかったことが原因になっている可能性がある。
それは逆に、「オフ」のタイミングで十分なエネルギーを養うことができれば、集中したいときに自分の実力を十分に発揮することができるようになる。ということ。
このように、集中するべき時と、そうでないときを「オン」と「オフ」にわけます。
ここでのオンオフは、平日と休日という分け方ではなく、集中を要する作業、そうでない作業とかに分類します。
オンオフの切り替えをする1つ目の方法は
「時間の使い方の枠組み」を決めること。
枠組みを決めるというのは、ある時間帯に特定の種類の作業・取り組みをすると決め、それを継続的に実行すること
枠組みを決めることで時間の使い方が習慣化され、オンオフの切り替えができるようになる。
枠組みの分け方として、「負荷の大きい作業時間」、「負荷の小さい作業時間」、「休憩時間」の3つに分類します。
作業に用いる時間を、気力や集中力の必要性の有無で分類する。
「負荷の大きい作業時間」というのは集中しないとできない作業をする時間なので、例えば、コンテンツの内容を考える、物事の暗記する、概念の理解など、主に考えるコトを要する作業が挙げられる。
一方で「負荷の小さい作業時間」というのはさほど集中しなくてもできる作業をする時間なので、データや書類の整理、単純作業など、考えなくても手作業でこなせるコトがこれにあたる。
休憩時間は趣味に打ち込んだり、だらだら過ごしたり、仮眠したりする時間。
なんてことないように思えるが、自分の1日の作業内容において、どの作業が「オン」で、どの作業が「オフ」なのかをあまり真剣に考えたりしません。
これは早めに終わらせたいとか、緊急性が高いなどの理由が先行してしまうので、自分のベストなバイオリズムは二の次になりがちです。
しかし、本当に「集中したいとき」があるのなら、オンとオフの上手な切り替えを無視することができない。
人はロボットではない。この当たり前のことが当たり前のように無視されがちではないだろうか。
なので、自分の日々の時間の使い方を
「負荷の大きい作業時間」
「負荷の小さい作業時間」
「休憩時間」
の3つに分類し、どのタイミングでどの作業に取り組むかを決めることで、必要なときに集中して取り組むことができるはずです。
ポイントは時間の使い方を決めること。負荷が大きい・小さいで分けてもいいし、別な分類をしてもいいが、毎日決まった基準に沿った時間の使い方をすることが大事です。
多くの方は平日と休日で時間の使い方が異なると思うので、平日の枠組みと、休日の枠組みをそれぞれ決めることをおすすめします。
毎日同じような時間の使い方をすることで、その時々に何をするか迷いづらくなるし、「オン」のときの作業に集中しやすくなる。
とはいえ、じつは、そう簡単なことではありません。
毎日忙しい、自由に使える時間は1日の中で、精々2時間が限界。という人もいるでしょう。
なので、そういう人は、日をまたいでオンとオフを設定してみるものアリですね。
「何もしない時間」を必ず入れる
オンオフの切り替えをするためには、
「何もしない時間」をスケジュールに入れることがすごく大切です。
オンからオフへの切り替えをうまくできない人の典型的な特徴として、
時間があれば何かをしようとしてしまうことが挙げられます。
この状況を改善するために、「何もしない時間」をスケジュールに入れよう。
「スキマ時間を無駄にしたくない」がために、ついつい何かをしてしまうことは悪いことじゃない、と思われる方もいるかもしれない。
しかし長時間ずっと集中力を維持することは不可能。
そのため、「何かをしなければいけない」という強迫観念に動かされている人は、気づかぬうちに精神的疲労によりパフォーマンスが下がっていったり、気づいたらSNSや動画などを見て時間を浪費してしまうことが起こる。
そこで、「何もしない時間」を予定としてスケジュールに入れる。
こうすることで時間の使い方に対する強制力が強まる。注意点としては、一度予定として設定したら、仮に前の作業が途中でも強制的に「何もしない時間」以降しよう。そして、その何もしない時間を使って十分に英気を養おう。