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大げさになってしまう人
よくよく話をお伺いすると、傍目から見て大変そうな時だと思うのに、冷静に対処されている人がいます。第三者に対してだけなのかもしれませんが、淡々としています。
こういう方は、運勢のアップダウンも淡々としているものです。
こちらが特に話を聞こうという姿勢でなくても、あることないこと誇張してお話される方もいます。第三者に伺って、そんな事実はないと確認できても、妄想は膨らみっぱなしだったりします。
だいたいの人はこの中間くらいで、とても大変な事態になったとき、冷静さを失って事実と異なることまで本当だと思い込んだり、事実を拡大解釈してしまったりすることもある、くらいなものです。
その時はとても大変なのですが、その時期が過ぎれば通常の常識的な自分に戻ることができることがほとんどです。
運勢は誰にでもアップダウンがあり、環境によって波の変化が大きくなったり小さくなったりします。そして感情もこの波の大きさに変化を加えます。
大げさに誰も彼もお話される方は、周りの人を巻き込みやすいということもあります。
周りの人がほっとけないのです。
あまり度が過ぎると、みんなにそっぽを向かれてしまいますが、ドラマチックなその人の人生展開には、ついつい耳を傾けます。
その耳を傾けた時に、同じような質のある人は、話をもっと大きくするように盛り上げます。
どんどん炎が大きくなるようなイメージです。
大げさになってしまう人を受け止められる人は、度量のある人です。
酸いも甘いも嚙み分けているような人。ちょっとしたことに動じない強さがあります。
ボンボン火が燃えているときに、冷静さ、水を入れると反発することがあります。
度量のある人が、受け止めてあげると意外と収まるのです。
大げさになりがち、という人は周りの人がほっとけない質を生かして、話を磨いておもしろくしたり、もっと周りの人を楽しませる工夫をすると人生が豊かになるかもしれません。
切羽詰まったときに、余裕を生み出すのは大変ですが、度量の大きい人が周りにいれば、余裕が生まれます。
周りの人は、大げさになりがちな人の話を聞いて、自分の度量を広げてみるということも、できたらいいですね。