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はっとさせられる患者さんの一言

こんばんは。

医療者として働いていると、患者さんの一言にはっとさせられることがあります。
環境、慣れって怖いですね。

気づかないうちに患者さん目線を忘れ、医療者としての視点が一人で突っ走っている。

そんな瞬間についてお話します。

くも膜下出血で入院してきた患者さん。
幸いにも発症後すぐに搬送されてきたので、速やかに処置をおこなうことができ、麻痺や意識障害もでることなく過ごされていました。

頭の疾患の方に対しては、バイタルサインとともに、意識レベル、麻痺の有無、再度脳内で出血や梗塞がないか瞳孔の確認をおこないます。
その方法は
・お名前や場所を聞く
・手足の動きを確認する
・皮膚の感覚を触って確認する
・瞳孔の動きを観察する、視野を確認する
こんなような感じなのですが、

「〇〇さん、この指見えますか、何本ありますかね」
「私の顔や名札、見えますか」

と聞いた時に、

「うーん、よく見えないけど。」

と言われて、一瞬え?視野障害?やばいやばいと思っていたら

「いつも眼鏡だからね~よく見えないのよ~」

と言われました。
は~気遣いが足りなかった!ごめんなさい!
とちょっと反省、ちょっとほっこり安心しました。

私の確認したい「見える」と、
患者さんにとっての「見える」
は全然違う。

完全に医療者目線の確認したいことだけで、患者さんのこと考えられてなかったし、説明や確認が足りなかった~!と思いました。

忙殺されて、当たり前のことに気づけていない瞬間って、結構あるな~
とつくづく思い、
相手の立場を忘れず理解できる人でありたいと改めて思いました。




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