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39・キャット・スティーヴンスのWild Worldは、息子もカバーで聴いてた。
以前、息子の車に乗ったとき「かーちゃん、いい曲があるんだ」
と聴かせてくれたのが、キャット・スティーヴンスのWild Worldを
若いミュージシャンがカバーしたもの。
思わず「おかあさん、これ知ってるよ」
息子が中3の夏休み。
夜ごと、中学校の裏門付近で 息子たち不良が男子会に励んでいた。
当然 ゴミも散らかす。片付けろと言っても、みんなの手前というものがある。不良が「ゴミ拾おうぜ」というわけにもいくまい。
私は毎朝5時起きで、イヌの散歩のふりをして、息子たちの散らかしたゴミを拾いに行った。
別に息子のためにやったのではない。
自分のためにやったのだ。
ゴミで苦情が来て、またトラブルになってはかなわん。
また学校に呼び出されてはかなわん。人からうわさされてもかなわん。
「最近、裏門のところに不良が溜まってるらしいわよ」
「朝になると、ゴミいっぱい散らかってるんだって」
「いや~ねぇ」
「○○さんちの▼▼くん(息子のこと)もいるらしいわよ」
なんてうわさになったらたまらん。
せめてこれ以上 こっちに火の粉がふりかかるのを防がねば!
ゴミが散らかってなければ、それほど問題にならんだろうと、ゴミ拾いを始めたのだ。恥ずかしいから 犬の散歩のふりをして 人に見つからないようにそそくさと拾う私。
それから20年後
息子「オレたち 今度 表彰されるんだ」
私「何で?」
息子「街で、ゴミ拾ったり、落書き消したり、ボランティアしてるから」
(仕事関係の会の仲間でやってるらしい)
息子「オレ、代表で行かなきゃなんないんだ」
私「みんなでやってるのに、何でアンタが?」
タタオ「オレ、副部長だからさ」
私「えっ? いつの間に・・・」
タタオ「オレの担当は飲み会だからさ。その点はバッチリだよ」
ゴミ散らかしてた不良が、まさか、二十年後にゴミ拾って表彰されるとは!
もう1曲 Peace Train