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7・あこがれのティカップ

☆写真はどれも百均ので、あこがれのティカップとは違うけど、けっこういい。(右の紅茶カップはあっという間に6個壊して今ひとつしかない)

20代のころ、高校時代の友人アテネは 私と同じく東京に出てきていて
わりと近いところに住んでいた。
遊びに行くと ミントンのハドンホールのティカップに紅茶をいれてくれた。そのカップが好きで、いつか私もそのカップを買って お茶を飲みたいと思っているが、今だ実現していない。

最近、デイスカウントショップに行って 鍵のかかったガラスケースに収められてるウエッジウッドのワイルドストロベリィのティカップを見たとたん、恋におちた。
流れるようなシルエットに金のふちどり、何てステキなの!
しかし 高い!
ミントンだって高いと思ってなかなか買えないでいるのに、
さらに 高い!!

だが、恋におちて、アタマに血がのぼってる私は、
”ワイルドストロベリィのカップで毎日お茶を飲んだら、どんなに気分がいいだろう” とそれしか考えられなくなった。

よし、自分へのご褒美(ご褒美もらうようなことは 何にもしてないにもかかわらず)に買おう!と思ったが、
あのカップを置くとなると、うちのテーブルはどうなんだろ?
そのテーブルはイケアの現物展示品で、割安な代わりに、夫がその組み立てをはずし、家でまた組み立てるというめんどうな手間をかけたものだ。
イケアはいいのだが、このティカップには合わない。
せめてテーブルクロスくらいかけなきゃ。
しかし、孫も来る今の生活で テーブルクロスはちょっと・・・

待てよ、こんなステキなティカップに、いつもの安物のティバッグ?
しかし、葉で入れるのはとてもめんどうで、ちょっと・・・

昔、原宿のカレー屋さんで買った紅茶の新茶というものを初めて飲んだとき 
あまりにおいしくて、いつかまたあのおいしい紅茶の新茶を飲みたいとは思ってきたが、じゃぁ、それ、今やる?と思っても、
う~~~ん。

考えると私の人生、いつか実現したいとあたためていることばっかり。
結局、どう考えてもうちのライフスタイルに合うティカップじゃないと判明
身分ちがいの恋だったのね。

まだ、ミントンのほうがカジュアルだから、あれならうちの白木のテーブルでもそれほど違和感ないかも。
じゃぁ、ミントン買うかといっても、今の生活じゃ壊しそうだしなぁ。

結局、いつか欲しいと思ってるものがひとつ増えただけで、熱もさめたのだった。 あ~~あ。

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