16・美しいものにふれる喜び
昔観たオードリー・ヘップバーン主演のミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」のパンフレットの表紙の絵がステキだ。
イラストレーターは誰だろう?
父は東京出身だったので、時々、私を東京に連れて行ってくれた。
小学2年生のとき、東京でディズニーのアニメ映画「眠れる森の美女」を
見て、あまりの美しさに感激。
このアニメの絵本も買ってもらって、いつもオーロラ姫の巻き毛を真似て絵を描いてた。
私があんまり喜んだので 同じくディズニーのアニメ映画「シンデレラ」にも連れて行ってくれた。
そのときに、映画館に本当のガラスの靴が置いてあり、足をいれることができた。なんてステキなの!
というわけで、「マイ・フェア・レディ」も、私が喜ぶだろうと父が連れて行ってくれたのだ。
東京の映画館は、まるで夢の世界。
マイ・フェア・レディの衣装にも音楽にも魅せられた。
そのとき、どこかで食べたパフェかアイスクリーム。ガラスの器の下に 紙でレースのように作られたコースターが敷いてあった。それがステキで、持ち帰って、宝物にした。
ミュージカルが大好きになり、「ロシュフォールの恋人たち」もミュージカル映画だということで、観に連れて行ってもらった。
きれいで、しゃれた映画だった。
ミュージカル映画「キャメロット」のパンフレットも「マイ・フェア・レディ」のパンフレットとたぶん同じ人のイラストだ。こちらは、ミーシャ風でさらにステキ。
「キャメロット」は衣装がすごく凝っていた。
「マイ・フェア・レディ」と「キャメロット」のパンフレットは、今でも私の宝物。
そして、美しいものにふれさせてくれた父
人生の楽しさを教えてくれた父に、今でも感謝している。