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3・自由が丘の思い出


1970年代の初め、私が田舎から東京に出てきたてのころ
東京に住んでる友人が 「自由が丘」を案内してくれた。

駅前の「モンブラン」という有名なケーキ屋さん(今もあるらしい)の喫茶室でケーキを食べ、雑誌によく載ってた靴屋さんや、住宅街に点在する小さなブティックを教えてくれた。

それらは、すぐ私のお気に入りとなり、ちょうど帰宅途中にあったため、
「自由が丘」で降りては、洋服などを見るのが楽しみだった。(しかし、
モンブランはあれ以来行ったことがない。一人でケーキを食べるほど 贅沢のできる身分じゃなかったので)

あのころの のんびりした街並みを思い出す。
そこの靴屋で、雑誌に載ってたのと同じ 白い靴を買ったときのうれしさったら! 今とちがって、田舎でそういったものを手に入れるのは、できない時代だった。
その靴は、白いエナメルで、おしゃれなのにカジュアルで、どんな服でもよく合って、本当に重宝した。(見出し写真の靴と似ていたかも)
スモーキーな紫のTシャツに生成りっぽい白のプリーツのミニスカートにも、黒いTシャツに生成りのパンタロンにも、明るいブルーグレーのミニワンピースにも合って よく履いていた。

自由が丘は、私の東京でのおしゃれデビューの街だった


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