46・「サイモン・セッズ」(1910 フルーツガムカンパニー)のノーテンキな曲にのせて~ 不良の鬼ごっこ
うちのピザは記事に何の関係もありません。適当な写真がないので・・・
以前 テレビで、芸能人が鬼ごっこをやっていた。
私「大人になってやる鬼ごっこも楽しそうだねぇ」
タタオ「オレたちもやってたよ」
私「えっ? ホント?」
タタオ「街なかで、この広場からあのゲーセンまでとかスペース決めてやるんだ」
私「街なかでなんて出来るの?」
タタオ「夜中だよ。店もほとんど閉まってる」
タタオ「鬼が5人で、逃げるのが15人くらい。
安い黒のTシャツ5枚買って鬼に着せる。鬼は捕まえたら黒のTシャツ脱いで 捕まえたヤツに着せる。
制限時間は1時間。広場を拠点として、夜の街を全力疾走!」
そりゃ楽しいだろ。
タタオ「ゲーセンの中に逃げ込んで、見つかるとゲーセンの中全力疾走」
私「怒られなかったの?」
タタオ「ゲーセンのやつとも知り合いだったから『お前ら、ほどほどにしとけよ』って言われるくらいだった」
タタオ「他に、いくつかルール決めてさ。
女子トイレはダメ。メシ屋でメシ食ってちゃいけないとか。
電話ボックスに入って電話かけてるふりしてるヤツなんて、そば通っても全然気づかないんだよ。
ダンボールにくるまって外にいたりすると、まったく気が付かない」
私「かくれんぼじゃないの?」
タタオ「いや、鬼ごっこ」
タタオ「はじめ10人対10人でやってたんだけど、凄まじすぎて、鬼は5人に減らしたんだ。
1時間やって 最後に残った鬼5人が残り15人に、ジュースやタバコおごる」
タタオはそのころ昼間ガテン系で働いて 帰って来てからお風呂入って夕飯食べて毎日出かけてた。そんなことして遊んでいたとは。
そんな仲間がいれば、そりゃあ 毎晩、出かけるわけだ。
私が夜中にトイレに行くと 玄関にタタオの靴がない。
“まだ帰ってきてないんだ。いったいこんなことがいつまで続くのかしら?”と思っていた。(夜はほとんど家にいなかった)
しかし、朝見ると息子の靴があり、ちゃんと息子は帰ってきてたので(他じゃ眠れないらしい)、ちょっとは安心した。
今はマトモになった息子は いっつも全力で遊んでたなぁ。