見出し画像

キャンピングカーが必要な理由

キャンピングカーが欲しい。でも、とにかく値段が高い!ベンツとかBMWなどの高級車は自分に無関係のものと思って生きてきたけど、それよりも高いことがよくある。だからずっと自分に問うてきた。

本当にキャンピングカーは必要か?

問い続けると、手に入れるための理由付けはどんどん強化されていく。

理由①:勉強部屋
家が狭いため、長男に勉強する部屋を用意したい。近所のアパートを借りてそこを勉強部屋にすることを検討したが、最低月5万円から。いま長男は中1なので、仮に6年借りたら360万円も払い捨てに!敷金礼金を無視してもこの額。しかも下にあと2人の弟がいる…。

理由②:移動手段としてのクルマ
カーシェアに払うお金がばかにならなくなってきた。月2~3万円程度かかることが多い。もう他の人に予約されていて借りれなかったこともあるので、もっと使えたらいいなとも思う。お金がかかるので乗ることをやめとくか、ということもあったが、それは人生ちょっとだけもったいない気もする。

理由③:1人の時間がほしい
平日昼間はリモートワークで1人で家にいるが、いつもどこか家族の気配がする。もっと1人の自分に没頭する時間がつくりたい。企画という仕事の性質上、重要な気がしている。

理由④:読書したい
手帳を読み返していたら「読書は、世の中から自分を切り離し、オリジナルな自分を耕せる時間」とメモしてあった。インタビュアー・木村俊介さんのセミナーでの言葉らしい。40代になっても惑ってばかりのいまの自分に足りないのは読書の時間だ、と思い当たる。

理由⑤:暮らす場所を変えたい
これまでの自分の思い込みを外して新しい視点を手に入れられたときが何よりの快感(エクスタシー)であるぼくにとって、どうやったらその快感が得られる機会を増やせるのか、はとっても重要なテーマ。

この「思い込みを外して新しい視点を手に入れる」ということを自分はよく旅に例える。「旅に出て、知らない土地に行き、色々なものや人に出会って元の家に帰ってくると、家や街は何も変わってないのに、変わって見えることがありますよね?新しい視点を手に入れる、というのはそれと一緒です。世界は何も変わってないのに、変わったように見える。それは自分が変わったから」

キャンピングカーで週の半分でも別の街で暮らしたら、今よりもっと新しい視点を手に入れる快感が感じられるんじゃないか。

理由⑥:大切なものと暮らしたい
いや、家を片付けろ、という話ではあるのだけど、家にはものが大量にあふれている。少しずつ片付けるけれど、ものが増えて散らばるスピードと拮抗している。そんなときいつも「出た!エントロピーの増大!」とつぶやく。ついつい言いたくなる言葉。

家にあるのは、必要だけど大切じゃないものが多い。キャンピングカーは狭いから、必然的に大切なものだけ置くようになるんじゃないか。

・コーヒー豆とミル
・手帳とメモ帳
・読みかけの本
・グラスとウィスキー
・ガスバーナーとコッヘル
・歯ブラシ
・サウナ用タオルと着替え
・スマホとPCとバッテリー
・仕事用のディスプレイ
・スピーカー
・植物
・フルーツハンモック
・ストレッチポール
・可愛いゴミ箱
・ムーミンの人形

これがフルーツハンモック。異論は認めます

あー、書き出したら妄想が止まらない。それ、要らんだろ、というものも散見されるけど、でも、どれもぼくにとっては大切なものだ。

息子にこの話をしたら、「マンガも置こうよ。マンガ喫茶になるよ」と言われて、そのアイディアにも興奮。旅先のブックオフに行き、いつか読みたいと思っていたマンガを一気に全巻購入。クルマに積んで読みながら移動、読み終えたらまたその旅先のブックオフで売って次のマンガを購入。最高だ!

理由⑦:文章を書く時間
「書いた時間だけが、考えた時間」という言葉に出会って、最初は(そんなわけない。書かなくとも考えてる)と思ったけれど、だんだんこの言葉が本当に思えてきた。精確には「書いた時間だけが、考えを深めた時間」なんじゃないだろうか。

今年はもっと書いていきたいけれど、ついつい他のことに気をとられることが多くなってしまう。他にやることがないキャンピングカーなら、文章を書く時間が増やせるんじゃないかと思う。あと、キャンピングカー代が高いので、その費用を稼ぐ意味でも、もっと文章を書いていきたい。

理由⑧:子たちといっしょの時間を過ごしたい
もっと子たちといっしょにいたいと思うけれど、休日ずっと一緒にいると、先にこっちがイヤになる。勝手な話だけど。

しかも、うちの子たちはインドアだし、コロナで外にも行きづらいし、ずっと家にいる。それだと新しい世界に出会えないから、春休みや夏休みには東北一周とか北海道一周をしたい。そんな話をすると「えー、ゲームできないじゃん」と言われたけれど、ディスプレイがあるから大丈夫。switchも持っていこう。移動中はゲームしてて、着いたらキャンプすればいいんだから。

移動中のクルマの中は、いっしょにいるけれど、別々のことを楽しんでいる気分になれていい。

理由⑨:雪の中で(もう少し暖かく)眠りたい
雪の野外が好きで、テント泊をたまにするけれど、とんでもなく寒い。ナルゲンボトルにお湯を入れて湯たんぽがわりにするけれど、薄れゆく意識の中で(明日、目が覚めないんじゃないか)と思いながら寝るほどに寒い。もう少し暖かく、雪の中で眠りたい。同じく、雨の音を聴きながら眠りもしたい。

キャンピングカーが欲しい理由を書いていくうちに、どんどん新しい理由が出てくる。他にもまだまだある気がするので、思いついたらまた書き足そう。

それにしても、理由があるから欲しいんじゃなくて、欲しいから理由を思いつくのって面白いです。

いいなと思ったら応援しよう!