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1986年頃、任天堂に携帯ゲームでリアルタイムRPGやりませんか?と言った話

確か1986年頃、日本通信衛星(当時はJCSAT今はJSAT)で衛星回線(トランスポンダ、トラポン)の営業マンだった僕は何処にでも出かけては「衛星回線でこんなコト出来ます!」とある事ないことを囁いていた。

自宅でファミコンの「ドラゴンクエスト」などで遊んでいた事もあり任天堂に営業電話をかけて京都まで出張した。任天堂で応対してくれたのは上村さんといういわゆるメーカーさんが良く着ているジャンパーを着た方だった。

僕は「日本全国を通信で繋ぎ、携帯できるゲーム端末で、大勢が参加できるRPGゲームを創り、中のマップやイベントがリアルタイムで書き換えされたら、凄く面白いと思いませんか?」などと稚拙なポンチ絵を示しながら、説明した。

上村さんは「フッ」と苦笑いしたようでもあり、失笑したようでもあり、当然のように乗って来なかった。

勿論、携帯電話もスマホも5Gも4Gも3Gもない時代だ。コンピュータのCPUもメモリも今とは比べ物にならないぐらい性能が出ない時代だ。
「衛星の送受信設備から移動端末までの通信をどうする気なんだよ!」と我ながらアホの極みだと思う。
モノを知らないというのは恐ろしいコトです😅

その後、山内社長に面談するも大失敗したりして、僕の中では胸の痛みを伴う黒歴史的なコトとして余り思い出さないようにしていた。

が!
2016年に【ポケモンGO】がリリースされると、その時の記憶が甦った!
2019年には【ドラゴンクエスト ウォーク 】もサービス開始してハマった😃

もちろん自分のアイディアと言うつもりは全く無いけれど、同じようなアイディアを任天堂の中で考え温め続けて、世に出していただいた多くの開発者の方々の努力があって、世界中でこれらのゲームが楽しまれているのだと、遠い繋がりを感じて、なんか嬉しくなった。

調べたら、上村さんは既に故人となられていたが、その後、任天堂の中での衛星放送事業にも携われていたと知って不思議な気持ちになった。

ありがとうございました。

合掌

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%9D%91%E9%9B%85%E4%B9%8B

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