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なぜゴルフは難しいのか? 機能神経学の観点から解説してみた。(対策まで書きます!※追記&画像追加予定
たきコーチです!
普段はInstagramでレッスンショート動画を配信しています。
最近はInstagram、TikTokレッスンの先駆者「プロゴルファーやま」さんとコラボさせて頂いたり、オンラインコーチングで受講生のスコアを平均-17.8打縮めたりしています。
というわけで、みなさん。
「なんでゴルフってこんなに難しいんでしょうね??...」
「いやいや、お前はジュニアからゴルフしてるしそもそもレッスンプロじゃないか!」とお叱りの声が飛んできそうですが、12年サラリーマンやってからの脱サラレッスンプロなので、ジュニア時代の感覚など残念ながら1ミリも残っておりませんし、2年のブランクもあるので、みなさまの仲間だと信じております。涙
全ゴルファーが思っているであろう、このお悩み、実は科学的な理由があるんです。
私が神経科学トレーナーとして学んできた知識を活かして、ゴルフが難しい"本当の理由"について、神経科学の観点から解説していきます。
※整体師&治療家のトク先生からもお墨付きを頂きました!北浦和駅に通える方はぜひ! 整体、整形外科、トレーニングなにをしても良くならなかった背中痛も治って、飛距離も20y伸びて、神経の勉強をしよう!というキッカケを頂いた恩師です。
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実はスイング(身体の使い方)やクラブの使い方を変えようと頑張るのは、かなり非効率な方法なんです...!
「練習場では調子良かったのに、コースに出るとダメダメ...」
「レッスンで教わったことが、家に帰るともう分からない...」
「どんなに練習しても、一向に安定しない...」
こんな経験、ありませんか?
実はこれ、あなたの努力が足りないわけでも、才能がないわけでもありません。 むしろ、一生懸命頑張りすぎているかもしれません。
なぜなら...私たちの脳は"感覚の不一致"が起きると、自動的にブレーキをかけてしまうんです。
この記事では、なぜゴルフが難しいのかを神経科学の観点から解説し、普段有料で教えている内容の一部をご紹介します。
私がサラリーマン時代に「マジかよ!もっと早く知りたかった~😂。。」と思っていた内容ですし、あなたの身近にレッスンプロで神経科学の有資格者はいないと思います。
最後まで読んでいただければ、きっと新しい気づきが得られるはずです!
それでは、さっそく本題に入っていきましょう!
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なんてことはしません!!!
全て無料でお読み頂けますので、ぜひ最後までご覧ください。
※内容がいいな!と思って頂けましたら、ご購入ください。
【第1章】脳から見たゴルフスイング
ゴルフが難しい本当の理由&脳と神経の仕組みを解説
皆さんは「脳」と聞くと、何を思い浮かべますか?
「難しそう...」 「専門的すぎて分からない...」
そう感じる方も多いと思います。でも、実はすごくシンプルなんです。
脳の仕事を超簡単に言うと「入力(情報)を受け取って→解釈して→判断して→出力する」
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たったこれだけです。
ゴルフスイングで考えてみましょう。
入力:目でボールを見る、身体の傾きを感じる
▽
解釈:今の状況を理解する
判断:どんなスイングをするか決める
▽
出力:実際のスイング動作
ここで重要なのが、脳の最優先事項は「生存」だということ。
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つまり、脳は常に「安全かどうか」を判断しているんです。 危険を感じると、脳は自動的にブレーキをかけます。
例えば...
・朝イチの誰かに見られているティーショット
・バンカーで斜面に片足を乗せて打つとき
・目の前にあるバンカーや池を越えるショット
これらの状況で、身体が固くなった経験ありませんか?
これは、あなたの意志の弱さではありません。 脳が「危険かも...」と判断して、自動的に出力(スイング)を制限しているんです。
では、脳はどうやって「安全かどうか」を判断しているのでしょうか?
実は、3つの重要な入力システムがあります。
視覚系(60%):目からの情報
前庭系(20%):バランス感覚
固有受容系(20%):身体の位置感覚
この3つのシステムが協調して初めて、脳は「安全」だと判断し、理想的なスイングを出力できるようになります。
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次章では、この3つのシステムについて、もう少し詳しく見ていきましょう。 なぜこれらが「不一致」を起こすと、スイングが崩れてしまうのか...
その謎を、分かりやすく解説していきます!
なぜ練習場では上手くいくのに、コースでは崩れるのか
なぜ練習場では調子が良かったのに、コースに出ると途端に崩れてしまうのでしょうか?
その答えは「3つの入力システムの不一致」にあります。
◆ 練習場での環境を考えてみましょう
視覚系(60%)
・平らな地面
・同じ方向への打球
・人工芝のマットで安定した状態
前庭系(20%)
・水平な地面でのバランス
・同じ場所での反復練習
・安定した姿勢
固有受容系(20%)
・同じ高さからのショット
・似たような状況の繰り返し
・一定のリズムでの練習
つまり、練習場では3つのシステムが「一致」しやすい環境なんです。
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◆ 一方、コースではどうでしょうか?
視覚系(60%)
・様々な傾斜
・毎回変わる方向
・異なる芝生の状態
・木々や池などの障害物
前庭系(20%)
・斜面でのバランス取り
・不安定な地面
・風の影響
固有受容系(20%)
・様々な状況での打撃
・異なる高さからのショット
・ラフからの脱出
そう、コースでは3つのシステムに「不一致」が生じやすいんです!
例えば、右足下がりのライからショットを打つ時
目では水平なターゲットラインを認識したい
でも体は斜面に合わせて傾いている
その結果、体の位置感覚が普段と違う
...こんな感じで「感覚の不一致」が起きているんです。
この時、脳は「ちょっと待って!なんか変だぞ...?」と判断して、 いつもの動きを制限してしまいます。
だから、
「練習場ではバッチリだったのに...」 「なんでコースに出るとダメなんだろう...」
という現象が当たり前のように毎回起きるわけです。
次章では、この3つのシステムがどのように働いているのか、 もっと具体的に解説していきます。
そして何より大事なのは... この「不一致」を改善する方法があるということ。
それについても、順を追って説明していきますね!
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【第2章】感覚の不一致が起こるメカニズム
そもそも感覚とは何か??
繰り返しにはなりますが、3つの入力システムの統合・解釈情報が感覚になります。
視覚系(60%):目からの情報
前庭系(20%):バランス感覚
固有受容系(20%):身体の位置感覚
3つの入力システムについてより詳しく解説していきます。
◆ 視覚系(60%):目からの情報
ゴルフの特殊性って実は「目」にあるんです。
普段の生活では、目の前の対象物を「正面から」見ることがほとんどですよね。
でも、ゴルフは違います。
・ボールを「横から」見る
・ターゲットを「斜めから」見る
・しかも「静止した状態」で打つ
…シンプルに真っ直ぐを判断するの難しすぎませんか??(困惑
野球やテニスのように「動いてくるボール」を打つ場合、脳は視覚情報を優先的に処理します。でも、「静止したボール」を打つ時は、他の感覚との協調が重要になってきます。
さらに、ゴルフでは
・グリーンの傾斜を読む
・風の方向を考慮する
・障害物との位置関係を把握する
など複雑な視覚情報を処理する必要があります。
まあそもそも利き目も違うし、目のポジションがバグってたりするんですけどね。
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◆ 前庭系(20%):バランス感覚
内耳にある「前庭器官」は、重力に対する身体の向きを感知します。
ゴルフスイングでは
・身体を絶妙に前傾する
・回転運動をする
・様々な傾斜に対応する
この時、前庭系が常に働いているんです。
特に、スイング中の回転は前庭系に大きな影響を与えます。そりゃスイング中に軸がブレたり、バランスを崩したりしますよね...。
ちなみにプロゴルファーはバランス感覚が優れているのか?と言われると、
私は逆に「鈍いのではないか」と思っていたりします。
JLPGAの公式動画で片足立ちでバランスを取るという企画があったのですが、ほぼ全員が前面方向にバランスを崩していました。
なにを隠そう、私自身も運動神経は壊滅的に悪いタイプでして、前傾方向への前庭機能の働きが悪かったりします。
こんな感じで、そもそもみなさんの前庭感覚の水平がバグってたりします。
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◆固有受容系(20%):身体の位置感覚
これは「自分の身体がどこにあるか」を感知するシステムです。
多くのゴルファーは、このシステムだけを改善しようとします。
そう、「フォーム修正」ですね。
でも、固有受容系は全体の20%でしかありません。
しかも他の2つのシステムと協調できていないと、
せっかく覚えた「正しいフォーム」も、本番では再現できなくなってしまいます。
三者三様の情報が「不一致」を起こすと、脳は混乱します。
その結果...
・スイングが小さくなる
・テンポが速くなる
・力みが出る
・ミスショットが増える
といった症状が出てくるんですね。
何度も脅すような感じで申し訳ありませんが、固有受容系もバグっています…。
バグっていなければ、思ったように身体を動かせるはずですからね。
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頑張ってわかりやすく、固有受容系の気持ちを代弁すると「いや視覚系ズレてるし、前庭系もバグってるっていうから、俺が転ばないように関節と筋肉硬めて耐えてるんですけど!? なんでさらに前傾して、重たいクラブ振り回してんねん!(困惑」
となっているので、思い通りのスイングができないわけです。笑
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なぜ「身体の使い方」だけ変えようとするのは非効率なのか
ここまで読んで頂けた皆様はもうお気づきかと思いますが、
多くのゴルファーやインストラクターが陥りがちな罠があります。 それは「フォームだけを直せば上手くなる」という考え方です。
でも、あなたはなんとなく「正しいスイング」を知っていますよね? YouTubeやゴルフ雑誌で「理想的なスイング」を見たことがあるはずです。
でも... 「頭では分かっているのに、体が言うことを聞かない」 「レッスンで教わったことが、家に帰るともう分からない」
こんな経験、ありませんか?
◆ 固有受容系は全体の20%でしかない
残りの80%(視覚系と前庭系)を完全に無視している
20%だけを改善しても、劇的な変化やコースでの対応は望めない
◆ フォームは「結果」であって「原因」ではない
良いフォームは、3つの入力システムが協調した結果
原因(システムの不一致)を解決せずに、結果だけを変えようとしている
◆ 脳の防御反応を無視している
フォームを意識しすぎると、かえって身体が固まって動かなくなる
脳が「安全」と判断しない限り、理想的な動きは出せない
よく例えるのが「スマホのカメラ機能」です。
カメラの性能(フォーム/スイング)だけを上げても、
・アプリのインストール(脳・神経系そのもののアップデート/統合解釈)
・カメラがどこに付いているか(固有受容系)
・手ブレ補正(前庭系)
・オートフォーカス(視覚系)
が機能していないと、きれいな写真は撮れませんよね?
ゴルフスイングも同じなんです。
だからこそ、私のレッスンやコーチングでは、
まず「統合・解釈情報(脳内)」を変える
視覚系と前庭系を整える
最後に固有受容系(スイング)を修正
という順序で改善していきます。
これにより、短期間かつオンラインコーチングでも大きな変化を生み出すことができるんです。
「正しい身体の使い方」は確かに重要です。 でも、それは正しい身体になった後の最終段階。
土台となる身体を整えてこそ、 残りの20%の固有受容系を100%で活かすことができるようになります!
では、どうすれば良いのか?
次章では、具体的な解決方法をお伝えしていきます!
【第3章】スイングづくりのプロが実践する効率的な上達法
私が自分自身で実践しており、受講生の方にもお伝えしている具体的なアプローチ方法をご紹介します!
まず視覚に頼れ!お話はそれから。
「フォームを直したい」という方、多いですよね。
ここまで読んで頂けたみなさまは、まさか固有受容系(感覚だけで直そうとはしないと思いますが、一番簡単にできることとしては「見ること」です。
例えば、「トップの位置が高すぎる」という方。 いきなりフォームを変えようとせず、まずは手元、ヘッドの位置など「見ながら動く」ようにしてみてください!
・手元を意識的に見ながらバックスイング
・鏡の前でゆっくり振ってみる
・スマホで動画を撮って確認
このように、視覚情報を積極的に活用することで、前庭系以外の80%を使って動くことができるようになります!
前庭系(バランス感覚)を向上させる練習法
残り20%の前庭系を働かせるために私がよく行うのが「両足揃え打ち」です。なんなら打たずに素振りだけでも大丈夫です。
◆このドリルのポイント
・両足を完全に揃える
・番手はなんでもOK
・小さく振ることからスタート
◆なぜ効果的か?
・バランスの取り方を再学習できる
・体の軸が自然と作られる
・回転運動が安定する
ただ前庭系に関しては少し特殊なエクササイズをした方が手っ取り早かったりするので、また時間ができたらこちらに追記していきたいと思います。
固有受容系を効率的に改善する方法
ズバリ、「グリップ圧チェック」から始めます!
握る強さを数値化(1-10)
様々な強さで打ってみる
最適な圧を見つける
これにより
・手の感覚が敏感になる
・力みが取れやすくなる
・道具との一体感が増す
実は手の次元が変わると勝手にこの辺りも変わってくるのですが(㊙)、手頃にできることとしてご紹介させていただきます。
3つのシステムを統合するための段階的アプローチ
Step1:静止球を見る(視覚系)
・ボールを置いて30秒凝視(クワイエットアイ)
・目標方向の確認
・ターゲットラインの認識
Step2:バランス確認(前庭系)
・静止した状態でバランスチェック
・ゆっくりとスイングする
・小さな回転運動
Step3:クラブの重さを感じる(固有受容系)
・クラブを振らずに重さを感じる
・手首の角度を確認
・体の各部位の位置関係を把握
Step4:統合フェーズ
・3つの要素を意識しながら小さく振る
・徐々に振り幅を大きく
・最後は意識せず自然に打つ
こういう緻密な練習、みなさんやっていないのではないでしょうか??
【第4章】実践編:具体的なエクササイズと練習法
では、実際にあなたが明日から実践できる具体的なトレーニング方法を伝えします。
ステップ1:視覚系のトレーニング
【練習場で出来ること】
1,アドレスでの目線固定練習
ボールを見る前に、目標を明確に見る
ボールとターゲットラインを「面」として捉える
頭を動かさずに、目だけでボールを追う
2,ターゲットライン認識トレーニング
練習マットにクラブを平行線に置く
その線に沿って様々な距離からアドレス
目標方向を見る時は、必ず体の向きも変える
動画を撮ってチェックする
【自宅で出来ること】
・壁に向かって1m離れて立つ
・目の高さに付箋を貼り、30秒凝視
・左右、上下に視線を動かす練習
※目が疲れたら必ず休憩を
ステップ2:前庭系の強化
【練習場で出来ること】
1,バランストレーニング
片足立ちでアドレス
小さなスイングから始める
徐々に振り幅を大きくする
2,回転感覚トレーニング
クラブを持たずにゆっくりと体を回す
目を閉じて回転
バランスを崩さないように注意
【自宅で出来ること】
・片足立ちで歯磨きする
・目を閉じて片足立ち(30秒)
・回転運動
ステップ3:固有受容系の調整
【練習場で出来ること】
1,体の軸を意識する練習
背筋を伸ばして(反り下げて)アドレス
骨盤の位置を確認
首の位置を意識
2,手首の使い方
グリップを緩めに持つ
手首の角度を確認
小さなスイングで感覚をつかむ
【自宅で出来ること】
・鏡の前でポーズチェック
・クラブを持たずにスイング練習
・壁に背中をつけて姿勢確認
このエクササイズをすることで、脳が「安全」と判断できる環境を作り、理想的なスイングへと導いていきます。
焦らず、一つずつ。それが最短での上達への近道なんです。
…だと思っていましたが、ぶっちゃけこんな手順を踏まなくても1日あればできるようなエクササイズをボディマッピングという手法を使って開発しています。(小声)
【まとめ】
神経科学の視点からゴルフの難しさと、その解決方法についてお話ししてきました。
そこそこ長文になってしまったので、重要なポイントを整理しておきましょう!
◆ ゴルフが難しい本当の理由
脳は常に「安全」を最優先している
3つの入力システムの不一致が原因
フォームだけの修正では解決できない
◆ 効率的な練習の順序
① 視覚系(60%)から改善
② 前庭系(20%)の強化
③ 固有受容系(20%)の調整
◆ 成功の秘訣
段階的に修正していく
無理なスイング修正を避ける
3つのシステムの統合
「頭では分かっているのに、体が動かない...」
そんな状態から、たった2ヶ月でベストスコアを-13打改善された生徒さんもいます!(私が一番びっくり)
なぜなら「脳からスイングを変えて」順序で練習を積み重ねていったからです。
あなたも、この記事で紹介した方法を実践することで、必ず上達への道が開けるはずです!楽しんでいきましょう!
またゴルフクラブむずすぎ問題とか、反復練習大正義!だと思いがち問題とか、既存のゴルフレッスンを覆すようなことをたくさん書いていけたらと思いますので、ぜひ各種SNSをフォローしてお待ちください!
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無料でスイング添削します!【期間限定】
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『無料スイング添削』を実施しています!
添削では、あなたのスイングを神経科学の観点から分析し、
あなたのスイングの認識が変わるようなアドバイスをさせて頂きます。
あ、レッスン自体はめっちゃシンプルです。笑
日頃のショート動画や一度のスイング添削でエラー動作が直ってしまった!とか、嬉しいコメントをたくさん頂いております!
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1人で悩まず、一生ゴルフを楽しめるスイングを作っていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
またお会いできることを楽しみにしています!
たきコーチ
P.S.
無料スイング添削は、期間限定での実施となります。
ぜひこの機会をお見逃しなく!
有料コーチングにご興味がある方は、審査制になりますがお声がけ頂ければと思います。
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